アルゼンチン経済情勢(月1回更新)
令和6年10月2日
2024年7月の経済情勢
<概要>
(1)1日、第27回日アルゼンチン政策協議が実施された。日本側からは小野外務審議官、アルゼンチン側からはサオーレス筆頭外務副大臣、シマ外務副大臣(国際経済関係担当)らが参加した。
(3)22日、中銀は、通貨増発抑制のため、リバース・レポ取引を停止した。(2)18日、中銀は総額13兆1,700億ペソの国債流動性オプションを解約したと発表した。 |
1 経済の主な動き(報道ぶり等)
(1) 1日、第27回日アルゼンチン政策協議が実施された。日本からは小野外務審議官らが、アルゼンチンからはサオーレス筆頭外務副大臣、シマ外務副大臣(国際経済関係担当)らが参加した。
(2) 3日、モンディーノ外相とルセロ経済副大臣(鉱業担当)は、フランスと中国の企業が出資するサルタ州のリチウム生産工場の落成式に参加した。
(3) 5日、規制緩和・国家変革省が設置され、スツルツェネッガー大臣が就任した。
(4) 7~8日、モンディーノ外相は、ミレイ大統領の代理としてメルコスール首脳会合に出席した。
(5) 10日、政府は、航空市場の規制緩和を行う政令を公布した。
(6) 13日、ミレイ大統領とカプート経済大臣は、訪米中に行ったテレビインタビューとXへの投稿で、並行為替レートの上昇への対応策を発表した。
(7) 18日、中銀は総額13兆1,700億ペソの国債流動性オプションを解約したと発表した。
(8) 18日、アンデス開発公社(CAF)は、ネウケン州のインフラ整備と国土計画のために1億米ドルの融資を決定した。
(9) 22日、中銀は、通貨増発抑制のため、リバース・レポ取引を停止した。
(10) 22日、モンディーノ外相は、日本を含む各国大使とともに、国際畜産・農業・鉱業展示会を訪問した。
(11) 23日、中銀は為替規制と輸入代金支払い規制の一部を緩和した。
(12) 25日~26日、カプート経済相とバウシリ中銀総裁は、伯リオデジャネイロで開催されたG20財務大臣・中央銀行総裁会議に参加するとともに、ゲオルギエバIMF専務理事、イエレン米財務長官らとの二者会談を実施した。
(13) 30日、IDBは、アルゼンチン向けの6億4,750万米ドルの融資を承認した。
(14) 31日、国営石油会社YPFは、マレーシアの国営石油会社ペトロナスとのガス液化プラント建設予定地について、リオ・ネグロ州のシエラ・グランデに決定したと発表した。
2 経済指標の動向
(1)経済活動全般
5月の経済活動指数(INDEC発表)は、前月比1.3%増、前年同月比2.3%増となった。
(2)消費 (自動車生産者協会(ADEFA)発表)
(ア)自動車販売 (自動車生産者協会(ADEFA)発表)
(参考)自動車輸出台数(自動車生産者協会(ADEFA)発表)
(イ)小売販売
5月のスーパーマーケット販売指数(INDEC発表)は、前月比3.9%増、前年同月比9.7%減となった。
(3)工業生産・建設活動
(ア)自動車生産 (自動車生産者協会(ADEFA)発表)
(イ)製造業
6月の製造業活動指数(INDEC発表)は、前月比1.6%減、前年同月比20.1%減となった。
(ウ)建設活動
6月の建設活動指数(INDEC発表)は、前月比2.7%増、前年同月比35.2%減となった。
(エ)鉱業活動
6月の鉱業生産指数(INDEC発表)は、前月比0.3%増、前年同月比3.3%増となった。
(4)物価
7月の消費者物価指数(INDEC発表)は、前月比4.0%、前年同月比263.4%の上昇となった。
7月の卸売物価指数(INDEC発表)は、前月比3.1%、前年同月比270.3%の上昇となった。
(5)金融
(ア)EMBI+指数は、7月末には前月末比51ポイント増の1,507ポイントとなった。
(イ)為替レートは、7月末には前月末2.3%ペソ安の1ドル=932.75ペソとなった。
(ウ)外貨準備高は、7月末には前月末比26.2億ドル減の264.0億ドルとなった。
(6)財政
6月の財政収支(経済省発表)は、歳入が前年同月比216.6%増、一次歳出が同140.7%増となった結果、基礎的財政収支は4,886億ペソの黒字となった。また、総合収支2,382億ペソの黒字となった。
(7)貿易
6月の貿易(INDEC発表)は、輸出が前年同月比21.7%増の6,590百万ドル、輸入が同35.4%減の4,679百万ドルとなった結果、貿易収支は1,911百万ドルの黒字となった。
12月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 2024年計 | |
台数 | 25,072 | 15,942 | 33,234 | 30,176 | 22,450 | 27,851 | 32,333 | 33,043 | 195,029 |
前年比 | ▲25.2% | ▲27.9% | 10.3% | ▲20.8% | ▲33.6% | ▲27.9% | ▲26.7% | 6.8% | ▲18.0% |
12月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 2024年計 | |
台数 | 22,605 | 15,302 | 23,584 | 23,484 | 20,611 | 22,974 | 20,884 | 28,330 | 155,169 |
前年比 | ▲3.5% | 34.7% | ▲1.6% | ▲27.6% | ▲32.9% | ▲24.1% | ▲10.3% | ▲1.2% | ▲14.1% |
(イ)小売販売
5月のスーパーマーケット販売指数(INDEC発表)は、前月比3.9%増、前年同月比9.7%減となった。
(3)工業生産・建設活動
(ア)自動車生産 (自動車生産者協会(ADEFA)発表)
12月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 2024年計 | |
台数 | 36,973 | 22,643 | 37,491 | 43,159 | 42,974 | 38,440 | 32,029 | 44,436 | 261,172 |
前年比 | ▲0.4% | ▲16.7% | ▲19.0% | ▲29.4% | ▲21.0% | ▲27.9% | ▲40.2% | ▲9.8% | ▲24.3% |
(イ)製造業
6月の製造業活動指数(INDEC発表)は、前月比1.6%減、前年同月比20.1%減となった。
(ウ)建設活動
6月の建設活動指数(INDEC発表)は、前月比2.7%増、前年同月比35.2%減となった。
(エ)鉱業活動
6月の鉱業生産指数(INDEC発表)は、前月比0.3%増、前年同月比3.3%増となった。
(4)物価
7月の消費者物価指数(INDEC発表)は、前月比4.0%、前年同月比263.4%の上昇となった。
7月の卸売物価指数(INDEC発表)は、前月比3.1%、前年同月比270.3%の上昇となった。
(5)金融
(ア)EMBI+指数は、7月末には前月末比51ポイント増の1,507ポイントとなった。
(イ)為替レートは、7月末には前月末2.3%ペソ安の1ドル=932.75ペソとなった。
(ウ)外貨準備高は、7月末には前月末比26.2億ドル減の264.0億ドルとなった。
(6)財政
6月の財政収支(経済省発表)は、歳入が前年同月比216.6%増、一次歳出が同140.7%増となった結果、基礎的財政収支は4,886億ペソの黒字となった。また、総合収支2,382億ペソの黒字となった。
(7)貿易
6月の貿易(INDEC発表)は、輸出が前年同月比21.7%増の6,590百万ドル、輸入が同35.4%減の4,679百万ドルとなった結果、貿易収支は1,911百万ドルの黒字となった。
(了)
バックナンバー
2024年 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2023年 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | ||||
2022年 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | |
2021年 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | |
2020年 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | |
2019年
|
|||||||||||||
2018年
|
|||||||||||||
2017年
|
|||||||||||||
2016年
|
|||||||||||||
2015年
|
|||||||||||||
2014年
|
|||||||||||||
2013年
|
|||||||||||||
2012年
|
|||||||||||||
2011年
|
|||||||||||||
2010年
|
|||||||||||||
2009年
|
|||||||||||||
2008年
|
|||||||||||||
2007年
|
|||||||||||||
2006年
|
|||||||||||||
2005年
|
|||||||||||||
2004年
|
|||||||||||||
2003年
|
|||||||||||||
2002年
|