経済情勢(月1回更新)
平成29年1月26日
2016年12月の経済情勢
1 概要
(1)プラット・ガイ財務・金融大臣が辞任し、今後、財務・金融省は財務省と金融省に分割され、新財務大臣にはニコラス・ドゥホブネ氏、新金融大臣にはルイス・カプート財務・金融副大臣が任命された。
(2)12月末の為替レートは、前年同月比21.88%ペソ安の1ドル=15.8502ペソであった。
2 経済の主な動き
(1)12日、IDBは、アルゼンチンとチリを結ぶ「アグア・ネグラ」トンネル建設のため、両国に対する4000万ドル(各々2000万ドル)の融資を実施した。
(2)26日、ペニャ官房長官は、プラット・ガイ財務・金融大臣の辞任を発表した。また今後、財務・金融省は財務省と金融省に分割され、新財務大臣にはニコラス・ドゥホブネ氏、新金融大臣にはルイス・カプート財務・金融副大臣を任命予定であると発表した。なお、同大臣の辞任及び後任人事については、2017年1月3日付の官報に掲載された。
(3)27日、プラット・ガイ財務・金融大臣は、未申告外貨の正規化(Blanqueo)に関する記者会見を行い、26日までにGDP比17%に相当する900億ドルの未申告外貨及び資産の申告がなされたと発表した。なお、申告者数は23万5千人で820億ペソの課税が行われた。
3 経済指標の動向
(1)経済活動全般
10月の経済活動指数(INDEC発表)は、前年同月比4.7%減、前月比増減なしとなった。
(2)消費:自動車販売
12月の自動車販売台数(自動車生産者協会(ADEFA)発表)は、前年同月比108.7%増、前月比15.4%増となった。
(3)工業生産・建設活動
(ア)工業生産
11月の工業生産指数(INDEC発表)は、前年同月比4.1%減となった。
11月の稼働率(INDEC発表)は、前月比3.0%増の68.4%となった。
(イ)建設活動
11月の建設活動指数(INDEC発表)は、前年同月比9.4%減となった。
(ウ)自動車生産
12月の自動車生産台数(ADEFA発表)は、前年同月比27.3%増、前月比14.6%減となった。
(4)物価・雇用
(ア)物価
12月のCPI統計(INDEC発表インフレ率)は、前月比1.2%の上昇となった。12月のブエノスアイレス市発表インフレ率(Ipcba)は、前年同月比41.0%の上昇、前月比1.2%の増加となった。また、12月の議会インフレ率(一部の野党議員が発表している民間コンサルタント会社8社の推計を平均した値、首都圏のみの調査に基づく)は、前年同月比40.3%の上昇、前月比1.6%の上昇となった。
12月の卸売物価指数(INDEC発表)は、前月比0.8%の上昇となった。
(5)金融
(ア)Merval指数(株価指数)は、12月末には、前月末比524.54ポイント減の16,917.86ポイントとなった。
また、EMBI+指数は、12月末には前月末比56ポイント増の455ポイントとなった。
(イ)為替レートは、12月末には前月末比0.04%ペソ安、前年同月比21.88%ペソ安の1ドル=15.8502ペソとなった。
コールレートは、12月末には26.00%となった。対民間貸出残高は12月末には10,674億ペソとなった。
外貨準備高は、12月末には前月末比13.94億ドル増の387.72億ドルとなった。
(6)財政
(ア)財政収支
11月の財政収支(財務・金融省発表)は、歳入が前年同月比30.8%増、一次歳出が同39.6%増となった結果、基礎的財政収支は140.61億ペソの赤字となった。また、総合収支は、198.58億ペソの赤字となった。
(イ)税収
12月の税収(以下、財務・金融省発表)は、前年同月比90.0%増の2755.42億ペソ、付加価値税収が同28.1%増の545.99億ペソ(うち、国内分については同31.5%増、税関分については29.9%増)、法人及び個人に係る所得税収が同11.1%増の424.26億ペソ、輸出税収が同22.0%減の39.06億ペソ、社会保障雇用主負担金が同36.3%増の273.09億ペソとなった。
(7)貿易
11月の貿易(INDEC発表)は、輸出が前年同月比20.5%増の4,822百万ドル、輸入が同0.4%減の4,721百万ドルとなった結果、貿易黒字は101百万ドルとなった。
(1)プラット・ガイ財務・金融大臣が辞任し、今後、財務・金融省は財務省と金融省に分割され、新財務大臣にはニコラス・ドゥホブネ氏、新金融大臣にはルイス・カプート財務・金融副大臣が任命された。
(2)12月末の為替レートは、前年同月比21.88%ペソ安の1ドル=15.8502ペソであった。
2 経済の主な動き
(1)12日、IDBは、アルゼンチンとチリを結ぶ「アグア・ネグラ」トンネル建設のため、両国に対する4000万ドル(各々2000万ドル)の融資を実施した。
(2)26日、ペニャ官房長官は、プラット・ガイ財務・金融大臣の辞任を発表した。また今後、財務・金融省は財務省と金融省に分割され、新財務大臣にはニコラス・ドゥホブネ氏、新金融大臣にはルイス・カプート財務・金融副大臣を任命予定であると発表した。なお、同大臣の辞任及び後任人事については、2017年1月3日付の官報に掲載された。
(3)27日、プラット・ガイ財務・金融大臣は、未申告外貨の正規化(Blanqueo)に関する記者会見を行い、26日までにGDP比17%に相当する900億ドルの未申告外貨及び資産の申告がなされたと発表した。なお、申告者数は23万5千人で820億ペソの課税が行われた。
3 経済指標の動向
(1)経済活動全般
10月の経済活動指数(INDEC発表)は、前年同月比4.7%減、前月比増減なしとなった。
(2)消費:自動車販売
12月の自動車販売台数(自動車生産者協会(ADEFA)発表)は、前年同月比108.7%増、前月比15.4%増となった。
(3)工業生産・建設活動
(ア)工業生産
11月の工業生産指数(INDEC発表)は、前年同月比4.1%減となった。
11月の稼働率(INDEC発表)は、前月比3.0%増の68.4%となった。
(イ)建設活動
11月の建設活動指数(INDEC発表)は、前年同月比9.4%減となった。
(ウ)自動車生産
12月の自動車生産台数(ADEFA発表)は、前年同月比27.3%増、前月比14.6%減となった。
(4)物価・雇用
(ア)物価
12月のCPI統計(INDEC発表インフレ率)は、前月比1.2%の上昇となった。12月のブエノスアイレス市発表インフレ率(Ipcba)は、前年同月比41.0%の上昇、前月比1.2%の増加となった。また、12月の議会インフレ率(一部の野党議員が発表している民間コンサルタント会社8社の推計を平均した値、首都圏のみの調査に基づく)は、前年同月比40.3%の上昇、前月比1.6%の上昇となった。
12月の卸売物価指数(INDEC発表)は、前月比0.8%の上昇となった。
(5)金融
(ア)Merval指数(株価指数)は、12月末には、前月末比524.54ポイント減の16,917.86ポイントとなった。
また、EMBI+指数は、12月末には前月末比56ポイント増の455ポイントとなった。
(イ)為替レートは、12月末には前月末比0.04%ペソ安、前年同月比21.88%ペソ安の1ドル=15.8502ペソとなった。
コールレートは、12月末には26.00%となった。対民間貸出残高は12月末には10,674億ペソとなった。
外貨準備高は、12月末には前月末比13.94億ドル増の387.72億ドルとなった。
(6)財政
(ア)財政収支
11月の財政収支(財務・金融省発表)は、歳入が前年同月比30.8%増、一次歳出が同39.6%増となった結果、基礎的財政収支は140.61億ペソの赤字となった。また、総合収支は、198.58億ペソの赤字となった。
(イ)税収
12月の税収(以下、財務・金融省発表)は、前年同月比90.0%増の2755.42億ペソ、付加価値税収が同28.1%増の545.99億ペソ(うち、国内分については同31.5%増、税関分については29.9%増)、法人及び個人に係る所得税収が同11.1%増の424.26億ペソ、輸出税収が同22.0%減の39.06億ペソ、社会保障雇用主負担金が同36.3%増の273.09億ペソとなった。
(7)貿易
11月の貿易(INDEC発表)は、輸出が前年同月比20.5%増の4,822百万ドル、輸入が同0.4%減の4,721百万ドルとなった結果、貿易黒字は101百万ドルとなった。
(了)
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