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Perito Moreno

 
ペリート・モレーノ
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(Parque Nacional Perito Moreno)
 
 
 

2016年6月アルゼンチンの経済情勢

 

2016年7月作成
在アルゼンチン大使館

 概要

 

(1)23日~25日にかけて中国で開催されたG20シェルパ会合において、2018年のG20の議長国がアルゼンチンとなることが承認された。

 

(2)6月末の為替レートは、前年同月比64.28%ペソ安の1ドル=14.92ペソとなった。

 

 

 経済の主な動き

 

(1)1日、アルゼンチン政府は、OECD加盟の正式申請を行った。

 

(2)7日、法的措置により16年間米国市場に輸出することができなかった亜産レモンの対米輸出を、2017年秋に再開できる見込みであることが報じられた。

 

(3)10日、アルゼンチン政府は、官民パートナーシップ(PPP)法案を上院に提出した。14日、同法案は上院インフラ・住宅・運輸委員会に送付された。

 

(4)15日、国家統計局(INDEC)によるインフレ率が6ヶ月ぶりに発表された。

 

(5)22日、アルゼンチン政府は、合計986.74億ペソの公共事業の実施を緊急大統領令を通じて措置した。同事業の分野別の内訳は、鉄道関連831.14億ペソ、道路関連50.9億ペソ、上下水関連104.7億ペソとなっており、実施年別の内訳は、2016年に35.13億ペソ、2017年に310.72億ペソ、2018年に240億ペソ、残りは2019年以降となっている。

 

(6)英国のEU離脱を受けて世界的にドル高になったことから、24日以降、ドル高ペソ安への圧力が高まった。

 

(7)24日からIMFミッション、27日からOECDミッションが亜を訪問した。

 

(8)23日~25日にかけて中国で開催されたG20シェルパ会合において、2018年のG20の議長国がアルゼンチンとなることが承認された。

 

(9)29日、未申告外貨の正規化(blanqueo)の法律が可決・成立した。

 

 

 経済指標の動向


(1)経済活動全般

 

 1月8日のINDEC「統計緊急事態宣言」発動の影響により、経済活動指数(INDEC発表)の発表は、10月分以降、一時停止されている。

 

(2)消費:自動車販売

 

 6月の自動車販売台数(自動車協会(ADEFA)発表)は、前年同月比9.2%増、前月比4.7%増となった。

 

(3)工業生産・建設活動

 

(ア)工業生産

 5月の工業生産指数(INDEC発表)は、前年同月比4.3%減となった。

 5月の稼働率(INDEC発表)は、前月比0.4%増の63.2%となった。

 

(イ)建設活動

 5月の建設活動指数(INDEC発表)は、前年同月比12.9%減となった。

 

(ウ)自動車生産

 6月の自動車生産台数(ADEFA発表)は、前年同月比19.8%減、前月比4.7%増となった。

 

(4)物価・雇用

 

(ア)物価 

 6月のCPI統計(INDEC発表インフレ率)は、前月比3.1%の上昇となった。(前年同月比の発表はなし。)6月のブエノスアイレス市発表インフレ率(Ipcba)は、前年同月比47.1%、前月比3.2%の上昇となった。また、6月の議会インフレ率(一部の野党議員が発表している民間コンサルタント会社8社の推計を平均した値、首都圏のみの調査に基づく)は、前年同月比45.3%、前月比2.9%の上昇となった。

 5月の卸売物価指数(INDEC発表)は、前月比3.6%の上昇となった。

 

(イ)雇用・賃金等  

 1月8日のINDEC「統計緊急事態宣言」発動の影響により、給与指数の発表は、11月分以降、一時停止されている。


(5)金融

 

(ア)Merval指数(株価指数)は、6月末には、前月末比2,145ポイント増の14,827ポイントとなった。

 また、EMBI+指数は、6月末には前月末比4ポイント減の518ポイントとなった。

 

(イ)為替レートは、6月末には前月末比6.47%ペソ安、前年同月比64.28%ペソ安の1ドル=14.92ペソとなった。

 コールレートは、6月末には27.25%となった。対民間貸出残高は6月末には8,973億ペソとなった。

 外貨準備高は、6月末には前月末比11.38億ドル減の305.07億ドルとなった。

 

(6)財政

 

(ア)財政収支

 5月の財政収支(財務・金融省発表)は、歳入が前年同月比31.7%増、一次歳出が同45.6%増となった結果、基礎的財政収支は137.01億ペソの赤字となった。また、総合収支は、239.94億ペソの赤字となった。

 

(イ)税収

 6月の税収(以下、財務・金融省発表)は、前年同月比24.0%増の1745.96億ペソ、付加価値税収が同40.5%増の478.31億ペソ(うち、国内分については同38.2%増、税関分については41.9%増)、法人及び個人に係る所得税収が同13.8%増の489.70億ペソ、輸出税収が同52.6%減の49.31億ペソ、社会保障雇用主負担金が同37.6%増の246.18億ペソとなった。

 

(7)貿易

 5月の貿易(INDEC発表)は、輸出が前年同月比2.7%増の5,343百万ドル、輸入が同1.8%減の4,904百万ドルとなった結果、貿易黒字は439百万ドルとなった。


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