アルゼンチン政治情勢（月1回更新）

1　内政（連邦議会の臨時招集）

　13日、政府は1月23日から2月28日の日程で、連邦議会を臨時招集した。同日程中には、連邦最高裁判所の判事4名の弾劾をはじめとする27の法案が審議された。
 
2　外交

（1）日本：

9～10日、林芳正外相が訪亜し、フェルナンデス大統領、カフィエロ外相及びマサ経済相と会談を行い、外交関係樹立125周年を迎える両国の二国間関係のさらなる進展に向けて、意見交換を行った。
（2）ブラジル：
　1日、フェルナンデス大統領及びカフィエロ外相は、ルーラ伯大統領の就任式に出席した。また、翌2日には、両大統領が会談を行い、双方の二国間関係の改善に全力を尽くすことで一致した。
23日、フェルナンデス大統領は、第7回CELAC首脳会合への出席のため当地を訪問したルーラ伯大統領と会談を行った。
（3）ドイツ：
　28～29日、ショルツ独首相が訪亜し、サンマルティン宮殿でフェルナンデス大統領と会談した後、共同記者発表を行った。両国は、二国間関係の強化とEU・メルコスール関係の協定を推進することの重要性について一致し、クリーンエネルギーへの転換及びパリ協定の達成に関するMOU、起業・スタートアップ・知識経済の協力強化に関するLOI、チウイド水力発電所建設計画に関連する独政府による輸出融資に係る文書に署名した。
（4）中国：
　30日、カフィエロ外相は、新たに就任した秦剛中国外交部長と電話会談を行い、両国中央銀行間での条件を改善した通貨スワップの拡大、二国間貿易等につき意見交換を行った。
（5）ラテンアメリカ・カリブ諸国共同体（CELAC）：
　24日、当地において、第7回ラテンアメリカ・カリブ諸国共同体（CELAC）首脳会合が開催され、フェルナンデス大統領をはじめとする域内33カ国の代表者が参加したほか、域外からドッド米国大統領特使（元上院議員）、ミシェル欧州理事会議長、屈冬玉国連食糧農業機関（FAO）事務局長が出席し、習近平中国国家主席及びムルム・インド大統領がビデオメッセージを寄せた。伯がCELACへ復帰したことで注目を集めた本会合では、経済・エネルギー・食料・科学技術・環境・自然災害・女性活躍・教育等に関して各国が発言を行ったほか、会合後には計111の項目で構成された「ブエノスアイレス宣言」が採択された。本会合において、亜からセントビンセント・グレナディーン諸島へ議長国が交代した。
（6）要人往来：
ア　往訪
　ブラジル：フェルナンデス大統領、カフィエロ外相
イ　来訪
　日本：林外務大臣
ブラジル：ルーラ大統領
ドイツ：ショルツ首相
ウ　第7回CELAC首脳会合関連来訪者等
　アルセ・ボリビア大統領、ルーラ伯大統領、ボリッチ・チリ大統領、ペトロ・コロンビア大統領、ディアス・カネル・キューバ大統領、カストロ・ホンジュラス大統領、アブド・ベニテス・パラグアイ大統領、アビナデル・ドミニカ共和国大統領、ラカジェ・ポウ・ウルグアイ大統領、デイビス・バハマ首相、モトリー・バルバドス首相、フィリップス・ガイアナ首相、アンリ・ハイチ首相、ゴンザルベス・セントビンセント及びグレナディーン諸島首相、ブルナー・コスタリカ第一副大統領、ウジョア・エルサルバドル副大統領、チェット・グリーン・アンティグア・バーブーダ外相、コートニー・ベリーズ外相、ヘンダーソン・ドミニカ国外相、オルギン・エクアドル外相、アンドール・グレナダ外相、ブカロ・グアテマラ外相、ジョンソン＝スミス・ジャマイカ外相、エブラル・メキシコ外相、モンカダ・ニカラグア外相、テワニー・パナマ外相、ヘルバシ・ペルー外相、ダグラス・セントクリストファー・ネービス外相、ロマヌス・バプティスト・セントルシア外相、ラムディン・スリナム外相、
ブラウン・トリニダード・トバゴ外相、ヒル・ベネズエラ外相、ドッド米国大統領特使、ミシェル欧州理事会議長、屈冬玉国連食糧農業機関（FAO）事務局長

（了）