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Perito Moreno

 
ペリート・モレーノ
国立公園
(Parque Nacional Perito Moreno)
 
 
 

アルゼンチン政治情勢(2016年1月)

 

2016年2月作成
在アルゼンチン日本大使館

 

 内政


(1)大統領府・政府

 

 (ア)国家通信機構の新設

 4日,マクリ大統領は,メディア規制機関である連邦視聴覚コミュニケーション・サービス機構(AFSCA)等を再編し,国家通信機構(ENACOM:Ente Nacional de Comunicaciones)を新設する旨大統領令にて公表した。7日,連邦裁判所民商法部は,同大統領令に対する一時停止措置を言い渡した。

 

 (イ)アルゼンチン軍統合参謀本部長の任命

 14日,マクリ大統領は,アルゼンチン軍のトップである統合参謀本部長に,バリ・デル・バジェ・ソサ陸軍大佐を任命した他,陸海空軍のトップも新たに任命した。

 

 (ウ)治安に関する緊急事態宣言

 19日,政府は,麻薬取引撲滅等に対処すべく,治安に関する緊急事態宣言を大統領令にて発出した。同令では,国内のあらゆる治安部隊を結集して,治安改善活動に当たらせることや,政府が麻薬取引に関わる飛行機を撃墜できる権限が付与されることとなった。

 

(2)司法・検察:最高裁判所長官に対する告発

 

 13日,マクリ大統領と選挙連合「カンビエモス」を組んでいたカリオー下院議員は,不正蓄財の疑いで,ロレンセッティ最高裁判所長官を告発した。

 

(3)労働組合:政府職員解雇に対する抗議

 

 29日,国家公務員連盟(ATE)を中心とした労組は,マクリ政権発足後,前政権時に任命された職員計約7800名の職員が解雇されたとして,大統領府前の5月広場で抗議デモを行った。


(4)その他

 

 (ア)囚人の脱走

 2015年12月27日,2008年に麻薬に関する殺人罪でブエノスアイレス州内の刑務所で服役していた3名の囚人が脱走したが,11日までに警察に3名全員の身柄が拘束された。

 

 (イ)マクリ大統領の肋骨負傷

 8日,マクリ大統領は,娘のアントニアと遊んでいる際,肋骨にひびが入った。医師により数日間の安静が必要とされ,後日の一部の公務に支障を来した。

 

 (ウ)フフイ州における野党系社会団体トップの逮捕

 16日,フフイ州の社会開発団体「トゥパク・アマル(Tupac Amaru)」の代表であるミラグロ・サラ氏が犯罪や暴動を扇動したとして逮捕された。ラ・カンポラ(前政権支持派集団)やピケテロ(道路封鎖集団)等は,同逮捕に対し,複数日に亘り,ブエノスアイレス市の5月広場を占拠して,抗議活動を行った。



 外交


(1)世界経済フォーラム

 

 (ア)マクリ大統領等の出席

 20日から22日にかけて,マクリ大統領等は,スイスのダボスで開催された第46回世界経済フォーラム(ダボス会議)に参加した。プラット・ガイ財務・金融大臣,マルコーラ外務大臣,ペニャ官房長官,ストゥルセネゲル中銀総裁に加え,元大統領候補であった野党のマサ下院議員(ペロン党反前政権派)も同行した。同大統領は,参加した各国政府代表等と二国間会談を行った他,経済界関係者とも複数の会合を行った。

 

 (イ)小島三菱商事会長とマクリ大統領の会談

 21日,小島三菱商事会長は,マクリ大統領と会談を行った。小島会長は,三菱商事によるアルゼンチンに対する投資拡大への関心につき言及し,また,日本からアルゼンチンに対する投資の発展を願う旨述べた。また,マクリ大統領を,東京本社を訪問するよう正式に招待した。

 

 (ウ)マクリ大統領とバイデン米副大統領の会談

 21日,マクリ大統領は,バイデン米副大統領と会談を行った。両者は,今後両国の二国間関係の強化を念頭に,麻薬対策,通商,治安,教育,気候変動,クリーンエネルギー,投資等の分野で二国間協力を強化することで一致した。

 

 (エ)マクリ大統領とキャメロン英首相の会談

 21日,マクリ大統領は,キャメロン英首相と会談を行った。両者は,フォークランド(マルビナス)諸島領有権を巡る問題を含むあらゆるテーマを両国間で扱っていく旨確認した他,アルゼンチンにおける経済改革,通商,投資等について協議した。

 

 (オ)マルコーラ外務大臣とケリー米国務長官の会談

 22日,マルコーラ外務大臣は,ケリー米国務長官と会談を行った。両者は,マクリ大統領による3月の核セキュリティ・サミット出席に際する米・アルゼンチン首脳会談や,オバマ大統領のアルゼンチン訪問につき協議した。その他,アルゼンチン外務省によるシリア難民支援,クリーンエネルギー,気候変動,エネルギー分野のビジネスにおける協力につき協議し,ケリー長官からは風力分野における投資に関する興味が示された。

 

 (カ)プラット・ガイ財務・金融大臣とグリアOECD事務総長及びラガルドIMF専務理事の会談

 21日,プラット・ガイ財務・金融大臣は,グリア経済協力開発機構(OECD)事務総長と会談し,本年2月にアルゼンチンのOECDの加盟国入りについて対話を開始する旨合意した。更に,22日,同大臣は,ラガルド国際通貨基金(IMF)専務理事と会談し,フェルナンデス前政権の意向で未公表となっていたIMFによるアルゼンチン経済評価を今後公表していく方向で一致した。

 

(2)北朝鮮:核実験に対する非難声明

 

 6日,アルゼンチン政府は,同日に北朝鮮が核実験を実施したことにつき,核拡散防止条約(NPT)及び包括的核実験禁止条約(CTBT)に公然と違反するとの内容の外務省声明を発出した。


(3)ウルグアイ:マクリ大統領のウルグアイ訪問

 

 7日,マクリ大統領は,バスケス・ウルグアイ大統領と,ウルグアイのコロニア県にて二国間会談を行い,港湾,環境,エネルギー分野において協力する旨表明した。また,2030年のサッカーワールドカップにつきアルゼンチン・ウルグアイ共催での誘致方針を発表した。

 

(4)ブラジル:ヴィエイラ伯外務大臣のアルゼンチン訪問

 

 14日,ヴィエイラ・ブラジル外務大臣はアルゼンチンを訪問し,マルコーラ外務大臣と会談を行った。両大臣は,産業,通商,エネルギー,運輸,水路,麻薬,防衛,農業,テクノロジー等の分野に関する協力につき,具体的な協議を行った。また,マルコーラ外務大臣は,自動車分野にて,2016年半ばまでの二国間協定の更新に全力で取り組む旨述べた。

 

(5)チリ

 

 (ア)マルコーラ外務大臣とムニョス・チリ外務大臣との会談

 18日,マルコーラ外務大臣は,アルゼンチンを訪問したムニョス・チリ外務大臣と二国間会談を行い,エネルギー,運輸,麻薬取引撲滅等の分野における行動計画を通じて,二国間の戦略的関係を深化させる旨合意した。また,両外務大臣及び関係者は,二国間の対話の深化及びアジェンダの発展に向けて,今後も協議を継続する旨取り決めた。

 

 (イ)ミケティ副大統領のチリ訪問

 25日,ミケティ副大統領はチリを訪問し,バチェレ・チリ大統領と会談を行った。ミケティ副大統領は,国境手続き,経済・通商・エネルギー分野での統合,治安,麻薬取引撲滅,環境,女性問題等のテーマにつき,今後両国対話枠組みの中で,具体的に協議していく旨明らかにした。

 

 (ウ)パチェコ・チリ・エネルギー大臣のアルゼンチン訪問

 29日,アラングレン・エネルギー・鉱業大臣は,アルゼンチンを訪問したパチェコ・チリ・エネルギー大臣と会談した。両大臣は,本年5月から9月にかけて日量550万立法メートルの液化天然ガスを再ガス化した上で,パイプラインを通じてチリから輸入する合意,及びチリ北部の発電所で発電された電力を,送電線を通じて,チリのメヒジョネスから亜のサルタに送る合意に署名した。

 

(6)米国:ルストー駐米アルゼンチン大使とオバマ米大統領との会談

 

 28日,ルストー駐米アルゼンチン大使は,米ワシントンのホワイトハウスにて,オバマ米大統領に信任状を捧呈した後,同大統領と短時間の会談を行った。会談後,同大使は,米国との関係回復及び強化を図る旨述べた。

 

(7)スペイン:マルコーラ外務大臣のスペイン訪問

 

 25日,マルコーラ外務大臣はスペインを訪問し,ガルシア=マルガージョ西外務大臣と会談を行った。両外務大臣は,メルコスールと欧州連合(EU)との自由貿易交渉につき進展させる旨合意した。また,マルコーラ外務大臣は,ここ数年間冷え込んでいたスペインとの二国間関係を改善させたいとの意向を表明した。

 

(8)CELAC:ミケティ副大統領のCELAC首脳会合出席

 

 27日,ミケティ副大統領及びマルコーラ外務大臣は,エクアドルのキトで開催されたラテンアメリカ・カリブ諸国共同体(CELAC)首脳会合に出席した。プレス非公開の会合にて,ミケティ副大統領は,亜の軍事政権下での抑圧の時代において国際社会の励ましを受けた旨言及しつつ,現在は亜がそのお返しをするとともに,人権を擁護していない政権を指摘する時であると述べた。

 

(9)UNASUR:マルコーラ外務大臣のUNASUR外務大臣会合出席

 

 28日,マルコーラ外務大臣は,エクアドルのキトにある赤道記念本部にて開催された南米諸国連合(UNASUR)外務大臣会合に出席した。同大臣は,各国の関係を日々改善するために加盟国が共同して取り組むべき具体的な課題に対処すべき旨指摘した。

 

(10)アフリカ連合:マルコーラ外務大臣のアフリカ連合サミット出席

 

 30日,マルコーラ外務大臣は,エチオピアのアディスアベバで開催された第26回アフリカ連合サミットに出席した。会談後,同大臣は,アフリカ諸国の外務大臣と諸関係を深めるための会談を行った旨述べた。

 

(11)要人往来

 

 (ア) 往訪

 

7日

マクリ大統領のウルグアイ訪問
11日
ストゥルセネゲル中銀総裁のスイス訪問(バーゼル銀行監督委員会出席)
12日
カプト財務・金融副大臣(金融担当)の米国訪問(ニューヨークでのホールドアウト問題交渉)
15~24日
ブルジャイレ農産業大臣のドイツ訪問(食料と農業のためのグローバルフォーラム等出席)
20~22日
マクリ大統領等のスイス訪問(第46回世界経済フォーラム(ダボス会議)出席)
21日
サントス観光大臣のスペイン訪問(マドリード国際観光展示会出席)
25日
ミケティ副大統領のチリ訪問
25日
マルコーラ外務大臣のスペイン訪問
25~26日
レムス保健大臣のスイス訪問(第138回世界保健機関執行理事会)
27日
アラングレン・エネルギー・鉱業大臣のボリビア訪問
27日
ミケティ副大統領のエクアドル訪問(CELAC首脳会合出席)
27~28日
マルコーラ外務大臣のエクアドル訪問(CELAC会合,UNASUR外務大臣会合出席)
30日
マルコーラ外務大臣のエチオピア訪問(第26回アフリカ連合サミット出席)

 (イ)来訪

 

5日
カルテス・パラグアイ大統領
12~13日
ピニェラ元チリ大統領
14日
ヴィエイラ・ブラジル外務大臣
18日
ムニョス・チリ外務大臣
29日
パチェコ・チリ・エネルギー大臣

 

   



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