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Perito Moreno

 
ペリート・モレーノ
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(Parque Nacional Perito Moreno)
 
 
 

アルゼンチン政治情勢(2015年9月)

 

2015年10月作成
在アルゼンチン日本大使館

 

 内政


(1)大統領・政府

 

 (ア)フェルナンデス大統領による複数の法案の発表

 15日,フェルナンデス大統領は,学生の学業支援の充実を図るため,同支援を担当する社会開発省下の青年担当部門(次官組織)を副大臣組織に格上げするための法案等を,連邦議会に提出する旨発表した。

 

 (イ)アルゼンチン製衛星2号機の打ち上げ

 30日,仏領ギアナのクール-・ステーションから,2014年10月に引き続き,アルゼンチン製の衛星である「ArSat2」が打ち上げられ,後日,静止軌道に乗った。これを受けて,フェルナンデス大統領は,アルゼンチンの衛星産業振興のための関連法案を連邦議会に送付する旨述べるとともに,「2015-2035年アルゼンチン静止衛星計画」を発表した。

 

(2)連邦議会:2016年予算法案の提出

 

 15日,キシロフ経済大臣は,経済成長年率3.0%,年間インフレ率平均14.5%,為替レート1米ドル=10.60ペソ等と想定した,2016年予算法案を連邦議会に提出した。

 

(3)司法・検察

 

 (ア)マクリ大統領候補に対する刑事告発

 3日,野党の主要大統領候補であるマクリ・ブエノスアイレス市長は,ジャーナリストであるフェルナンド・ニエンブロ氏がオーナーを務める広告事業会社に対し,入札等を行わずに,事業を委託するなど,不適切な形で同市政府の公金を支出したとして,刑事告発された。

 

 (イ)トゥクマン州知事選本選挙を巡る複数の判決

 8月23日に行われたトゥクマン州知事選挙につき,暫定結果でマンスール候補(与党「勝利のための戦線」)に敗れたとされるカノ候補(野党「200周年記念の合意」)等は,4日,同選挙に不正があったとして,選挙のやり直しを求めるべくトゥクマン州普通裁判所行政訴訟部に提訴した。これに対し,16日,同裁判所は,同選挙自体を無効とするとともに,選挙のやり直しを命じる判決を下したが,21日,トゥクマン州最高裁判所は,同選挙を有効とする判決を下した。22日,同州選挙管理委員会は,マンスール候補を同州知事当選者として宣言した。

 

 (ウ)ファイト最高裁判事の辞任表明

 15日,最高裁判所のファイト判事が,新大統領就任直後の本年12月11日に辞任する意向を示した。フェルナンデス大統領は辞表を受理すると共に,16日,官報にて同判事の辞任を公表した。


(4)選挙

 

 (ア)チャコ州地方選本選挙

 20日,チャコ州(有権者人口9位)で地方選本選挙が行われ,州知事にはペポ候補(与党「チャコ本領発揮戦線(Frente Chaco Merece Más)」)が当選した。なお,カピタニッチ・チャコ州知事は,州都レシステンシア市長に当選した。

 

 (イ)大統領選本選挙に関する世論調査

21~22日付当地主要紙は,当地世論調査会社であるポリアルキア社,及びIPSOS社による,10月25日に実施される大統領選本選挙における主要3候補者の得票率データを,以下の通り公表した。(数字について,前者はポリアルキア社,後者はIPSOS社)

  • シオリ候補(与党連合「勝利のための戦線」)   40.8%  38.4%
  • マクリ候補(野党連合「カンビエモス」)     29.5%  25.3%
  • マサ候補(野党連合「新たな代案」)       20.1%  17.1%

(5)その他: 金採掘業者に対する業務停止処分

 

 サン・フアン州のベラデロ鉱山で金の掘削を行っている加企業バリック・ゴールド社が,9月上旬,多量の青酸化合物を河川に流出させた疑いで,16日,当局による業務停止処分を受けた。23日,同社は事態の過失を認め,アルゼンチンでの操業責任者を罷免し,同日,業務停止処分は解除された。

 


 外交


(1)日本: 小泉農林水産副大臣の訪問

 

 29~30日にかけて,小泉農林水産副大臣がアルゼンチンを訪問し,カサミケラ農牧・漁業大臣と会談し,農畜産品の両国間貿易の強化,及び多様化につき協議した。

 

(2)中国

 

 (ア)ブドゥー副大統領の抗日戦勝70周年記念式典への出席

 3日,ブドゥー副大統領は,中国の北京で開催された抗日戦勝70周年記念式典に出席した。同日,張徳江全国人民代表大会常務委員会委員長と会談を行い,二国間関係等について協議した。

 

 (イ)ランダッソ内務・運輸大臣の訪問

 6~9日にかけて,ランダッソ内務・運輸大臣は中国を訪問し,中国機会設備工程股份有限公司(CMEC:China Machinery Engineering Corporation)や中国鉄建股份有限公司(CRCC:China Railway Construction Corporation)との間で,アルゼンチンの鉄道分野における協力について協議した。

 

 (ウ)アルゼンチン産の農牧関係品の対中輸出

 14日,カサミケラ農牧・漁業大臣は,中国の国家質量監督検験検疫総局(AQSIQ)の張沁栄副局長と,アルゼンチン産の乾燥アルファルファ,ペットフード,及び牛の精液及び胚の対中輸出に関する合意書に署名した。


(3)チリ: ロッシ国防大臣の訪問

 

 3日,ロッシ国防大臣は,チリのサンティアゴにて,バチェレ・チリ大統領とゴメス・チリ国防大臣と会合を行った。両国防大臣は,二国間防衛関係を強化するための複数の合意に署名を行った。

 

(4)ボリビア

 

 (ア)ロッシ国防大臣の訪問

 5日,ロッシ国防大臣は,ボリビアのコチャバンバにて,モラレス・ボリビア大統領,及びフェレイラ・ボリビア国防大臣と会合を行った。ロッシ国防大臣は,アルゼンチンのINVAP社等が製造に携わっているレーダーシステムについて,アルゼンチン・ボリビアの二国間で共同開発を行うための覚書に署名を行った。

 

 (イ)モラレス・ボリビア大統領のアルゼンチン訪問

 17日,モラレス・ボリビア大統領は,アルゼンチンを訪問し,フェルナンデス大統領と会合した他,シオリ大統領候補とともに各種行事に参加し,同候補に対する支持を表明した。また,同大統領は,米国を批判しつつ,ラテンアメリカ地域が結束していく必要性を唱えた。

 

(5)メキシコ: ジョルジ産業大臣の訪問

 

 7~10日にかけてジョルジ産業大臣は,メキシコを訪問して,エネルギー関係セミナー等に出席した他,石油開発の技術協力に関する覚書に署名を行った。その他,グアハルド墨経済大臣と,アルゼンチン製の自動車の対墨輸出の増加等につき協議を行った。

 

(6)ブラジル: ルーラ前大統領のアルゼンチン訪問

 

 8~10日にかけ,ルーラ前伯大統領はアルゼンチンを訪問し,フェルナンデス大統領やシオリ大統領候補等と複数の行事に出席した。ルーラ前大統領は,アルゼンチン・ブラジル二国間関係の強化の必要性や,シオリ大統領候補への大統領選挙における支持を表明した。他方,フェルナンデス大統領は,ルーラ前大統領に対し,アルゼンチンのBRICSへの加盟に向けた支持を依頼した。

 

(7)国連

 

 (ア)国家債務再編プロセスに関する決議案の採択

 10日,ティメルマン外務大臣,キシロフ経済・財政大臣等が,米ニューヨークで開催された第69回国連総会に出席した。同総会にて,アルゼンチンが推進した,国家債務再編における9つの基本原則を定めた決議案が,賛成多数で採択された。

 

 (イ)フェルナンデス大統領による国連総会での演説

 26~28日にかけて米ニューヨークを訪問したフェルナンデス大統領は,28日,第70回国連総会にて演説を行い,現政権の政策の成果等を強調し,またハゲタカファンドや米国等を批判する発言を行った。また,前日の27日,習近平中国国家主席,及びマドゥーロ・ベネズエラ大統領等と短い二国間会談を行った。

 

(8)セネガル: 在セネガル・アルゼンチン大使館の再開

 

 10日,フェルナンデス大統領は,大統領令により,アフリカ大陸との連携強化を目的に,2002年より閉鎖されていた在セネガル・アルゼンチン大使館を再開する旨発表した。また,アルゼンチン外務省は,セネガル外務省が,在ブエノスアイレス・セネガル総領事館を開設する予定である旨発表した。

 

(9)英国: コービン氏の労働党党首選勝利に対するフェルナンデス大統領からの祝辞

 

 12日,英国の労働党党首選挙が実施され,フォークランド(マルビナス)諸島の領有権問題につき,アルゼンチンとの対話による解決策を推奨するジェレミー・コービン氏が勝利したため,同日,フェルナンデス大統領は,同勝利を祝す書簡を送った。

 

(10)国際原子力機関: デ・ビード連邦企画大臣の第59回総会出席

 

 14日,デ・ビード連邦企画大臣は,オーストリアのウィーンで開催された国際原子力機関(IAEA)の第59回総会に出席した。また,ラテンアメリカグループ内での会合において,同大臣は,2017年の事務局長選挙にラファエル・グロッシー駐オーストリア兼ウィーン代表部アルゼンチン大使を擁立する旨発表した。その他,中国やロシアの原子力関係機関関係者等との会合を行った。

 

(11)キューバ: フェルナンデス大統領の訪問

 

 19~20日にかけて,フェルナンデス大統領は,フランシスコ・ローマ法王のキューバに合わせて,同国を訪問した。フェルナンデス大統領はラウル・カストロ・キューバ国家評議会議長,及びフィデル・カストロ前議長とも会合を持った他,フランシスコ法王によるミサに出席した。

 

(12)コロンビア: 和平合意に対するアルゼンチン政府からの祝意表明

 

 23日,キューバのハバナにおいて,サントス・コロンビア大統領とコロンビア革命軍(FARC)の間で,50年にも渡った内戦に終止符を打つための和平合意がなされたことにつき,24日,アルゼンチン政府は祝意を評する旨,外務省声明にて発表した。

 

(13)要人往来

 

 (ア) 往訪

 

3日

ブドゥー副大統領の中国訪問(抗日戦勝70周年記念式典出席)
3日
ロッシ国防大臣のチリ訪問
3日
トマーダ労働大臣のトルコ訪問(G20雇用労働大臣会合)
4日
ティメルマン外務大臣のコロンビア訪問
5日
ロッシ国防大臣のボリビア訪問
6日
ロペス経済・財政副大臣(金融担当)のトルコ訪問(G20財務大臣・中央銀行総裁会議出席)
6~8日
ランダッソ内務・運輸大臣の中国訪問
7~9日
ジョルジ産業大臣のメキシコ訪問
7~10日
ティメルマン外務大臣等の米ニューヨーク訪問(第69回国連総会第102回本会議出席)
9日
キシロフ経済・財政大臣の米ニューヨーク訪問(第69回国連総会第102回本会議出席)
11日
ゴジャン保健大臣のウルグアイ訪問(UNASUR保健大臣会合出席)
13~15日
デ・ビード連邦企画大臣のオーストリア訪問(第59回国際原子力機関総会出席)
14日
ビアンコ外務副大臣(国際経済関係担当)のスイス訪問(国連貿易開発会議(UNCTAD)第62回エグゼクティブ・セッション出席)
15日
メイエル観光大臣のコロンビア訪問(第21回国連世界観光機関総会出席)
18~20日
フェルナンデス大統領のキューバ訪問(フランシスコ・ローマ法王によるミサ出席)
22日
ティメルマン外務大臣のパラグアイ訪問(Mercosur外務大臣会合出席)
23日
スアイン筆頭外務副大臣のアゼルバイジャン訪問
26~28日
フェルナンデス大統領の米ニューヨーク訪問(第70回国連総会出席)
27~29日
ゴジャン保健大臣の米ワシントンDC訪問(第59回全米保健機構幹部会議出席)
30日
デ・ビード連邦企画大臣の仏領ギアナ訪問(衛星打ち上げ立合)
30日
メイエル観光大臣のトルコ訪問(G20観光大臣会合出席)

 (イ)来訪

 

9~11日
ルーラ前伯大統領
10日
シデベ国連合同エイズ計画(UNAIDS)事務局長
14日
ストック国際刑事警察機構(インターポール)事務総長
14日
張中国国家質量監督検験検疫総局(AQSIQ)副局長
17日
モラレス・ボリビア大統領
21日
グリアノフ・ベラルーシ外務副大臣
29~30日
小泉農林水産副大臣
30日
ニキティン露産業貿易副大臣

 

   



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