アルゼンチン政治情勢(月1回更新)
アルゼンチン政治情勢(2021年6月)
2021年7月作成
在アルゼンチン日本大使館
1 内政
(1)政府:
ア 新型コロナウイルス関連
(ア)必要緊急大統領令(DNU)の延長
11日、政府は必要緊急大統領令(DNU)を公布し、現行の関連措置を25日まで延長することを発表した。また、非居住外国人に対する入国禁止措置も25日まで延長した。その後、25日に新たなDNUを交付し、各々7月9日まで延長した。
(イ)行動制限措置の緩和
24日、ラレタ・ブエノスアイレス市長は、政府の発表に先立ち、25日以降の同市の行動制限措置について、以下のとおり発表した。
●レストラン及びバーは、収容限度の30%まで店内での営業可能。
●宴会及びイベント会場は、飲食目的に限り収容限度の30%までの営業可能。
●劇場等は、収容限度の50%まで営業可能。
●野外におけるスポーツの人数制限撤廃。
●室内のジムは、収容限度の30%までの営業可能。
●7月12日以降、コンベンション観光等を施設の収容限度の20~30%まで実施可能。
●7月5日から、中等教育の対面授業の全面再開。
(ウ)航空便の運航停止措置の延長
11日、政府は行政決定を発出し、英国、伯、チリ、墨、インドからの航空便を25日まで停止するとともに、トルコ及びアフリカ諸国を対象に追加する旨を発表した。また、欧州各国便については、20%減便とする旨発表した。その後、25日に7月9日まで延長するとともに、1日あたりの入国者数を600人までとする旨発表した。
イ 変異株関連
(ア)サーベイランス調査(PAISプロジェクト:科技省所掌)
4月2日~5月19日に実施された調査(計389検体を解析)で、アルファ株(B.1.1.7系統、英国型)が45例、ガンマ株(P.1系統、マナウス型)が181例、C.37系統(アンデス型)が127例検出された。
(イ)デルタ株の検出
20日付保健省プレスリリースは、米国からの渡航者からデルタ株1件の検出があった旨発表した。
ウ ワクチン関連
(ア)ロシア製ワクチン「スプートニクV」
4日、フェルナンデス大統領はプーチン露大統領とともに、オンライン形式で会合し、リッチモンド研究所によるロシア製ワクチン「スプートニクV」の亜国内における生産開始を発表した。
(イ)中国シノファーム製ワクチン
25日、ビソッティ保健相は、中国シノファーム製ワクチン2400万回分の購入を発表した。
(ウ)米国のワクチン供給
3日、バイデン米国大統領は、ラ米に供給する600万回分のワクチンの一部を亜に供給することを発表した。
(2)国会:
2日、上院は、中間選挙の延期に係る法案を賛成55票、反対3票、棄権2票で可決し、予備選挙が8月8日から9月12日に、本選挙が10月24日から11月14日に各々延期されることが決定した。
2 外交
(1)中国:
25日、バカナルバハ駐中国亜大使は、上海にて王毅中国外相と会談を行った。
(2)米国:
ア 11日、ソラー外相は、ブリンケン米国国務長官と電話会談を行い、ニカラグア情勢につき意見交換を行った。
イ 13日、マサ下院議長は、米国を訪問しゴンザレスNSC西半球担当上級部長と夕食会を行った他、チャン国務省西半球派等国務次官補佐代行と会談を行った。また、ジェイソン・アイザックソン米ユダヤ委員会主席政策・政務官等と面会した。
ウ 11日、ビダル前ブエノスアイレス州知事は、米国を訪問し、アルマグロ米州機構(OAS)事務総長と会談を行った。
(3)ロシア:
4日、フェルナンデス大統領は、サンクトペテルブルク国際経済フォーラム全体会合に録画ビデオを通じて参加した。また3日、グスマン経済相は、同フォーラムにオンラインで出席した。
(4)スペイン:
9日、サンチェス西首相が訪亜し、フェルナンデス大統領と首脳会談を行い、その後、両国企業家を交えた会合を行った。また、クルファス生産開発相及びグスマン経済相は、マロト西産業・通商・観光相と会談を行った。
(5)ペルー:
10日、フェルナンデス大統領は、ペルー大統領選挙に関し、同国選挙当局による最終結果の確定が出ていないにも関わらず、カスティージョ候補の当選を祝福する旨のツイートを行った。
(6)パラグアイ:
3日、アセベド・パラグアイ外相が訪亜し、ソラー外相と会談を行い、メルコスールを巡る懸案について協議を行った。
(7)ニカラグア:
ア 15日、亜政府は、米州機構(OAS)において実施されたニカラグア非難決議を棄権し、同日付プレスリリースを通じて、同じく棄権した墨とともに共同声明を発出した。
イ 21日、亜は墨とともに、ニカラグア情勢に関連し、駐ニカラグア大使を召還する旨発表した。他方、22日、亜はニカラグアの人権状況を非難し自由選挙を求める国連人権理事会における宣言への署名を行わなかった。
(8)イスラエル:
ア 1日、5月27日の国連人権理事会特別会合における亜のイスラエルによる空爆に関する現地人権調査のための独立委員会の設置に関する賛成投票を受け、イスラエル外務省はウリバリ駐イスラエル亜大使を招致し、今次投票に係る説明を求めた。
イ 14日、フェルナンデス大統領は、ベネット次期イスラエル首相の就任を祝う書簡を送付した。
(9)国連脱植民地化特別委員会:
22~24日、ソラー外相は訪米し、国連脱植民地化特別委員会に出席したほか、グテーレス国連事務総長及びボズクル国連総会会議長と会談した。
(10)G20外務・開発大臣会合:
29日、ソラー外相は、イタリアで開催されたG20外務・開発大臣会合に出席した。また、以下の日程で二国間外相会談を行った。
26日:ギャラガー・バチカン外務長官
29日:ブリンケン米国国務長官
29日:マース独外相
29日:チャヴシュオール・トルコ外相
29日:ファイサルビン・ファルハーン・アール・サウード・サウジアラビア外相
30日:ジャイシャンカル・インド外相
30日:ブカドゥム・アルジェリア外相
(11)要人往来:
ア 往訪
米国:マサ下院議長、ビダル前ブエノスアイレス州知事。
イタリア:ソラー外相(G20外務・開発大臣会合)。
イ 来訪
パラグアイ:アセベド外相。
スペイン:サンチェス首相他。
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