アルゼンチン政治情勢(月1回更新)
平成31年4月24日
アルゼンチン政治情勢(2018年1月)
2019年2月作成
在アルゼンチン日本大使館
1 内政在アルゼンチン日本大使館
(1)大統領府・政府:
ア 汚職等に伴う不正蓄財資産接収のための緊急大統領令公布
22日,汚職や麻薬取引等の犯罪によって不正に取得された資産を早急に回収することを目的とした緊急大統領令(DNU)が,官報に公表された。
イ 海外居住者の郵送投票
外国居住のアルゼンチン人は,これまで大使館,又は領事館に直接投票に行かなければならなかったが,8月上旬以降は郵送での投票も可能になる旨,14日付け官報で発表された。選挙人名簿に登録されている外国居住のアルゼンチン人は約36万人おり,希望者は選挙の90日前までに登録する必要がある。
ウ ブエノスアイレス州知事選・市長選の日程
30日付け報道によれば,ブエノスアイレス州知事選挙,ブエノスアイレス市長選挙は大統領選挙と同日の10月27日に実施見込み(公式には未発表)。
エ 閣僚交代
8日付け官報にて,7日イグアセル・エネルギー国務大臣が辞任し,8日付でロペテギ大統領顧問(前内閣府官房副長官)が,新たに同国務大臣に就任した旨発表された。
2 外交
(1)日本:
ア エチェベレ農産業国務大臣の訪問
23日,日本を訪問中のエチェベレ農産業国務大臣は,吉川農水大臣と会談を行い,両国農業関係の深化及び多様化について意見交換を行った。
イ 国際捕鯨委員会からの撤退に関する共同声明
31日,アルゼンチン外務省は,ブエノスアイレス・グループとして,アルゼンチン,ブラジル,チリ,コロンビア,ドミニカ共和国,メキシコ,パナマ及びペルー(国名はアルファベット順に記載)の連名で,日本の国際捕鯨委員会(IWC)からの撤退を深く懸念する旨の共同声明を発出した。
(2)ドイツ:エチェベレ農産業国務大臣の訪問
17~18日,エチェベレ農産業国務大臣はドイツを訪問した。17日は,ベルリンで開催された第84回国際緑の週間に参加し,オーストラリア,ドイツ,EU等の代表と二国間会談を行った他,中国,国際機関及び民間企業の代表とも意見交換を行った。また,18日には,ベルリン農業大臣会合に参加した。
(3)ブラジル:マクリ大統領の訪問
15日~16日,マクリ大統領は,ブラジルを訪問し,ボルソナーロ伯大統領と初めてとなる首脳会談を行った。マクリ大統領は,1月1日の大統領就任式を別とすれば,ボルソナーロ大統領が,自国で迎える初の外国元首。両大統領は,貿易,エネルギー及び技術交流に係るアジェンダを活発化し,メルコスールの近代化・柔軟化を前進させ,汚職,組織犯罪,麻薬取引等と闘うため,二国間協力を強化すること等で一致した。アルゼンチン側からは,フォリー外務大臣,ドゥホブネ財務大臣,シカ生産・労働大臣,ブルリッチ治安大臣,アグア国防大臣,ガラバノ司法・人権大臣等が同行し,伯側カウンターパートとそれぞれ会談を行った。
(4)ベネズエラ:
ア グアイド国会議長とフォリー外務大臣との電話会談
8日,アルゼンチン外務省は,フォリー外務大臣が,7日,ベネズエラのグアイド国会議長と電話会談を持ったことをプレスリリースで発表した。同電話会談において,フォリー外務大臣は,アルゼンチンが,ベネズエラ国会を憲法上唯一正当性を有する機関であるとして認め,ベネズエラの民主主義の回復,法の支配,自由及び人権の尊重に向けて支援していくことを表明した。
イ グアイド暫定大統領の承認
23日,アルゼンチン外務省は,アルゼンチン政府が,グアイド国会議長をベネズエラの暫定大統領として承認し,ベネズエラでの民主主義の回復,同国における人権の完全なる尊重,そしてベネズエラ国民の尊厳ある生活条件の回復のために引き続き支援していく旨発表した。
ウ マクリ大統領とベネズエラ外交代表との面会
亜大統領府は,29日付プレスリリースにて,同日,マクリ大統領が,グアイド暫定大統領によって任命されたエリサ・トロタ・ベネズエラ外交代表と面会したことを公表した。
(5)要人往来
ア 往訪
●15日~16日: | マクリ大統領のブラジル訪問 |
●16日~17日: | ディエトリッチ運輸大臣のアメリカ訪問(世界銀行「Transforming Transportation」出席) |
●17日~18日: | エチェベレ農産業国務大臣のドイツ訪問 |
●21日~23日: | エチェベレ農産業国務大臣の日本訪問 |
イ 来訪
特段なし |
(了)
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