アルゼンチン政治情勢(月1回更新)

令和4年9月21日

アルゼンチン政治情勢(2022年5月)

2022年9月作成
在アルゼンチン日本大使館



1 内政

(1)政府:
ア パリクラブ債務交渉
 31日、政府は、パリクラブに対する延滞債務の返済期限を最長2024年9月30日まで延長することを定めた必要緊急大統領令(DNU)を発出した。
イ リチウム委員会
 4日、クルファス生産開発相は、サルタ州で開催された北部3州から成るリチウム委員会に出席し、リチウムセクターにおける42億ドル以上の投資を予測している旨発表した。
ウ 生産開発省から経済省への国内通商部局の移管
 20日、経済省及び生産開発省は、インフレ対策を担当する国内通商部局を生産開発省から経済省へ移管する旨発表した。本発表後の23日、フェレッティ生産開発副大臣(国内通商担当)は辞任した。
エ サル痘関連
 22日、保健省は、ブエノスアイレス市でサル痘疑いの症例(1例)の報告があった旨プレスリリースを発出し、27日、サル痘疑いの症例(2例)のPCR検査が陽性であった旨プレスリリースを発出した。
(2)その他
ア クリスティーナ・フェルナンデス副大統領の演説
 6日、クリスティーナ・フェルナンデス副大統領は、チャコ州の国立アウストラル大学において政府の経済政策を批判する演説を行った。本演説は、政府・与党内対立が連日報道される中行われ、副大統領の発言ぶりが注目されていた。
イ 道路封鎖を伴うピケテロ・グループによる大規模デモ
 12日、複数のピケテロ・グループ(失業者やインフォーマルセクターを中心とする道路封鎖グループ)がブエノスアイレス市中心部に集結し、賃金引上げや社会保障の拡充等を求める大規模デモを行った。
 
2 外交

(1)スペイン:
 10日、フェルナンデス大統領は、西を訪問しサンチェス西首相と会談した後、フェリペ6世同国国王を表敬した。また、フェルナンデス大統領に同行したカフィエロ外相は、アルバレス西外相と会談した。
(2)ドイツ:
 11日、フェルナンデス大統領は独を訪問しショルツ独首相と首脳会談を行った。
(3)フランス:
 13日、フェルナンデス大統領は、仏を訪問しマクロン仏大統領と会談した。
(4)キューバ:
 5日、ネメ内閣官房副長官はキューバを訪問しディアスカネル・キューバ大統領を表敬した。
(5)メキシコ:
 26~27日、カフィエロ外相は墨を訪問しエブラル同国外相と会談した。シェインバウム・メキシコ市長とも会談した。
(6)パラグアイ:
 30日、フェルナンデス大統領はパラグアイを訪問しアブド・ベニテス同国大統領とともにミシオネス県アジョラス市のヤシレタ・ダムを視察した。
(7)国連人権理事会:
 12日、亜が議長を務める国連人権理事会特別会合において、ウクライナにおける人権状況悪化に関する決議が採択された。
(8)BRICS:
 19日、カフィエロ外相は、BRICS外相テレビ会談に出席した。
(9)第9回米州首脳会合:
 26日、米国のドッド米州首脳会議特使が訪亜し、フェルナンデス大統領及びベリス大統領府戦略長官と各々会談した。
(10)要人往来:
ア 往訪
 キューバ:ネメ内閣官房副長官。
 スペイン、ドイツ、フランス:フェルナンデス大統領他。
 メキシコ:カフィエロ外相。
 パラグアイ:フェルナンデス大統領他。
イ 来訪
 米国:ドッド米州首脳会議特使。
 

(了)