アルゼンチン政治情勢(月1回更新)

2021/9/30

アルゼンチン政治情勢(2021年8月)

2021年9月作成
在アルゼンチン日本大使館

 

1 内政
(1)政府:
ア 新型コロナウイルス関連
(ア)必要緊急大統領令(DNU)の延長
6日、政府は、必要緊急大統領令(DNU)を公布し、7日から10月1日まで疫学・衛生警報地域(人口30万人以上)に以下の措置を講じることを発表した。また、国境の閉鎖措置が10月1日まで延長された。
●午後8時から午前6時までの外出禁止。
●大規模イベントの禁止。
●経済、産業の屋内での活動は最大収容率50%まで、スポーツ等の屋内での活動は、最大収容率30%まで可能。
(イ)航空便の運航停止の延長
 6日、政府は行政決定を発出し、現行の行政決定を10月1日まで延長する旨発表した。また、1週間あたりの入国者数を、8月7日~9月5日までは11900人、9月6日~10月1日までは16100人と定めた。
(ウ)公共交通機関の利用
 24日、政府は、ブエノスアイレス首都圏における公共交通機関の利用に係る制限を撤廃した。
イ ワクチン関連
(ア)ロシア製ワクチン「スプートニクV」
 12日、保健省は、亜リッチモンド社が生産した「スプートニクV」の初めての納入を発表した。
(イ)米ファイザー製ワクチン
 4日、保健省は、米ファイザー社製ワクチンの一部が9月に納入される旨発表した。
(ウ)異なるワクチン接種
 4日、保健省は、亜における予備的治験の結果を踏まえ、新型コロナウイルスの異なるワクチンの組み合わせによる接種を開始する用意ができた旨発表した。
(2)国会:
18日、タイアナ上院外交委員長の国防大臣就任を受け、ロドリゲス・サア上院議員が上院外交委員長に就任する旨発表された。
(3)その他:
ア 新国防大臣及び新社会開発大臣の就任
9日、政府は、本年中間選挙予備選挙への立候補に伴いロッシ国防大臣及びアロジョ社会開発大臣が辞任したことを受け、タイアナ上院外交委員長が国防大臣に、サバレタ・ハーリンガム市長(元経済次官)が社会開発大臣に各々就任する旨発表した。
イ フェルナンデス大統領の必要緊急大統領令(DNU)違反及び司法調査
12日、当地メディアは、必要緊急大統領令(DNU)により厳格な行動制限等が課せられていた客年7月14日に、フェルナンデス大統領が大統領公邸においてジャネス・ファーストレディーの誕生日を祝う集会を行っていたことを示す写真を公開した。26日、ゴンサレス連邦判事は、フェルナンデス大統領、ジャネス・ファーストレディー及び関係者に対する司法調査(imputar)を開始する旨発表した。同日、右に先立ち、フェルナンデス大統領は自ら出廷するとともに、国立マルブラン研究所に対し連続4か月間給料の半分を寄付することによる放免を申し出た。
ウ 連邦議会中間選挙有権者数
13日、国家選挙委員会(CNE)は、本年中間選挙に係る全国の有権者数が計3433万557人である旨発表した。
エ コリエンテス州知事選挙
29日、本年中間選挙予備選挙に先立ち、コリエンテス州知事選挙が行われ、野党「急進市民同盟(UCR)」のバルデス候補(現職)が再選した。得票率は76.76%であり、与党「全国民のための戦線」のリオス候補(24.25%)に50%以上の大差をつける結果となった。
 
2 外交
(1)中国:
5日、ソラー外相は、中国が主催する新型コロナウイルスワクチン協力に係る国際フォーラムに出席した。
(2)米国:
5~6日、サリバン米国国家安全保障担当大統領補佐官及が訪亜し、フェルナンデス大統領らと昼食会を行った他、社会経済審議会(CES)及び閣僚らとの会合を行った。
(3)ロシア:
 16日、ビソッティ保健相及びニコリーニ大統領顧問は訪露し、ロシア製ワクチン「スプートニクV」の早期納入を促すとともに、異なるワクチンの組み合わせによる接種に係る意見交換を行った。
(4)ウルグアイ:
 13日、フェルナンデス大統領は、訪亜したラカジェ・ポウ・ウルグアイ大統領と首脳会談を行った。
(5)パラグアイ:
20日、ソラー外相は、訪亜したアセベド・パラグアイ外相と会談した。
(6)チリ:
28日、外務省は、23日付チリ政府官報に掲載された同国による大陸棚延長に係る発表に抗議する旨のプレスリリースを発出した。
(7)セントビンセント及びグレナディーン諸島:
 20日、フェルナンデス大統領は、ゴンザルベス・セントビンセント及びグレナディーン諸島首相とオンライン形式で会談を行った。亜はラテンアメリカ・カリブ諸国共同体(CELAC)次期議長国への就任を希望しているが、オルテガ・ニカラグア大統領はセントビンセント及びグレナディーン諸島が同次期議長国となるよう提案しており、当地報道では、本会談はフェルナンデス大統領がゴンザルベス首相に対して亜の議長国就任への理解を求める目的で実施されたとされている。
(8)中米・カリブ:
23~31日、ネメ外務副大臣(国際経済関係担当)は、コスタリカ、ドミニカ共和国及びキューバを訪問し、アルバラド・コスタリカ農業牧畜相、アルバレス・ドミニカ共和国外相、ロドリゲス・キューバ外相、ペレス・キューバ農業相、マルミエルカ・キューバ外国貿易・外国投資相と各々会談した。
(9)イラン:
 11日、外務省は、1994年当地で発生したイスラエル共済組合(AMIA)会館爆破事件で起訴されたアフマド・バヒディのイラン内務大臣就任に抗議するプレスリリースを発出した。
(10)アフガニスタン:
 16日、外務省はアフガニスタン情勢に関する懸念を表明するとともに、18日、アフガニスタンの女性及び女児の基本的権利の状況に関する共同声明に署名した旨プレスリリースを発出した。
(11)ハイチ:
14日、外務省はプレスリリースを発出し、ハイチで発生した地震の人的及び物質的損失に対し遺憾の意を表した。19日、外務省は、外務省緊急援助組織「ホワイト・ヘルメット」を通じ、ハイチ地震被害に対する人道支援及び医療支援を行う旨プレスリリースを発出した。
(12)COP26・気候変動首脳会合:
20日、フェルナンデス大統領は、シャルマCOP26議長とオンラインで会談し、本年11月のCOP26に際して開催が予定される気候変動首脳会合への出席を表明した。
(13)要人往来:
ア 往訪
 ロシア:ビソッティ保健相及びニコリーニ大統領顧問。
 中米:ネメ外務副大臣(国際経済関係担当)。
イ 来訪
 米国:サリバン国家安全保障担当大統領補佐官、ゴンザレスNSC西半球担当上級部長他。
 ウルグアイ:ラカジェ・ポウ大統領。
 パラグアイ:アセベド外相