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Perito Moreno

 
ペリート・モレーノ
国立公園
(Parque Nacional Perito Moreno)
 
 
 

アルゼンチン政治情勢(2016年3月)

 

2016年4月作成
在アルゼンチン日本大使館

 

 内政


(1)大統領府・政府:マクリ大統領の農牧展示会における演説

 

 9日,マクリ大統領は,ブエノスアイレス州サン・ニコラスで開催された農牧展示会(Expoagro)の開会式にて演説を行い,農牧業がアルゼンチン経済の原動力であると述べ,農牧関係者に雇用を創出し,一次産品に付加価値をつけるよう要請した。

 

(2)連邦議会

 

 (ア)通常議会の開会

 1日,連邦議会において第134回通常議会の開会式が行われた。その中で,マクリ大統領が初めての施政演説を行い,フェルナンデス前政権を批判しつつ,今後の経済・社会政策等の方針について述べた。

 

 (イ)ホールドアウト問題解決に必要な法案の可決

 30日未明,連邦議会において,ホールドアウト債権者に対する支払いを妨げる「債券交換の再開を禁止する法律(Ley Cerrojo)」及び「新債券支払地変更法(Ley de Pago Soberano)」の2法の廃止,及び同債権者に対する支払いを規定する法案が可決された。

 

(3)司法・検察:AMIA会館爆破事件特捜部の検事の交代

 

 8日,ヒルス・カルボ検事総長は,1994年のイスラエル共済組合(AMIA)会館爆破事件の特捜部(故ニスマン連邦検事が所属していた部)の検事の一人で,2015年10月に担当から外れていたパトリシオ・サバディニ連邦検事に代わり,人権活動家で検察のアドバイザーを担当していたレオナルド・フィリピニ氏を指名した。


(4)その他:軍政誕生40周年デモ

 

 24日,アルゼンチンは1976年の同日に発生した軍事クーデターによる軍政誕生40周年を迎え,5月広場等では国内の人権団体等によるデモや集会が行われた。



 外交


(1)日本:日アルゼンチン首脳会談

 

 4月1日,3月31日より米ワシントンで開催された核セキュリティ・サミットにおいて,マクリ大統領は,安倍総理大臣と会談を行った。同会談の中で両者は二国間関係活性化,特に両国の通商や投資といった分野における協力の強化につき話し合った。

 

(2)米国

 

 (ア)シーツ米財務次官のアルゼンチン訪問

 16日,シーツ米財務次官はアルゼンチンを訪問し,プラット・ガイ財務・金融大臣と会談を行い,米・アルゼンチン二国間経済関係につき協議した。両者は,マクリ政権によるアルゼンチン経済の不均衡是正や,経済成長に向けた取り組みについて話し合うとともに,ホールドアウト問題解決に向けてのアルゼンチンの姿勢に対する支持を表明した。

 

 (イ)オバマ米大統領のアルゼンチン訪問

 23日から24日にかけて,オバマ米大統領はアルゼンチンを訪問し,マクリ大統領と会談を行い,今後の二国間関係の緊密化で一致した。また,23日,マルコーラ外務大臣及びマメット駐アルゼンチン米大使は,二国間経済関係を強化する「アルゼンチン・米間の通商と投資に関する枠組み合意」を含む複数の合意に署名を行った。更に,1976年に起きた最後の軍事クーデターから40周年にあたる24日,オバマ大統領は,アルゼンチン軍事政権期における米国の対応に問題があったことを認めた上で,アルゼンチン政府の要請に応じて,米国が保有する軍及び諜報機関の関連文書の機密を解除する旨明言した。

 

 (ウ)マルコーラ外務大臣の米ワシントン訪問

 30日,マルコーラ外務大臣は,核セキュリティ・サミットに先立ち,米ワシントンを訪問し,ケリー米国務長官と会談を行い,原子力エネルギーの平和利用の実績及びその管理について情報交換を行った。ケリー長官は,アルゼンチンと,特に経済,気候変動,エネルギー,通商等の分野で協力したい旨述べた。

 

 (エ)マクリ大統領の核セキュリティ・サミット出席

 31日から4月1日にかけて,マクリ大統領は米ワシントンで開催された第4回核セキュリティ・サミットに出席した。1日,同大統領は演説を行い,原子力の平和利用を阻害することなく,原子力安全保障を徹底することは可能であると述べつつ,原子力分野に対するコミットメントを強調した。その他,日本や中国をはじめとする7カ国と首脳会談を行った。


(3)北朝鮮

 

 (ア)北朝鮮による核実験に関する安保理決議の採択

 2日,アルゼンチン政府は,外務省声明を通じて,北朝鮮による核実験に関し,国連決議に違反することを非難するとともに,国連による制裁体制を定めた国連安保理決議採択を支持する旨表明した。

 

 (イ)北朝鮮のミサイル発射に対する非難声明

 21日,アルゼンチン政府は,外務省声明を通じ,北朝鮮による日本海に向けたミサイル発射を非難した。

 

(4)ボリビア:マルコーラ外務大臣のボリビア訪問

 

 7日,マルコーラ外務大臣はボリビアのラパスを訪問し,モラレス・ボリビア大統領と会談を行った。両者は,両国国境地帯における麻薬取引撲滅に向けた協力,科学技術面での協力,原子力を利用した医療協力(アルゼンチンのINVAP社が進める二国間合同プロジェクト)等について協議した。また,マルコーラ大臣は,チョケワンカ・ボリビア外務大臣と会談を行い,これまでの二国間関係における協力や支援等につき協議した。

 

(5)パナマ

 

 (ア)ミケティ副大統領のパナマ訪問

 7日から9日にかけて,ミケティ副大統領はパナマを訪問した。7日,同副大統領は,サイン・マロ・パナマ副大統領兼外務大臣と会談を行い,両国間の出入国情報交換,両国間の航空機運航,及び財政に関する二国間合意等につき協議した。9日,バレラ・パナマ大統領及びサイン・マロ副大統領とともに,パナマで開催された第34回見本市「Expocomer」の開会式に出席した。

 

 (イ)プラット・ガイ財務・金融大臣のパナマ訪問

 14日から15日にかけて,プラット・ガイ財務・金融大臣はパナマを訪問した。15日,同大臣は,アンデス開発公社(CAF)の理事会に出席し,2016年4月から2017年の12月末までの期間,同公社の理事会幹部として選任された。なお,その前日の14日,CAFは,アルゼンチンのインフラ等の公共事業に対し約10億米ドルの融資を発表した。

 

(6)EU

 

 (ア)モゲリーニEU外務・安全保障政策上級代表のアルゼンチン訪問  

 9日,モゲリーニ欧州連合(EU)外務・安全保障政策上級代表はアルゼンチンを訪問し,マクリ大統領等と会談を行った。同代表は,アルゼンチン政府による経済改革を賞賛するとともに,今後EU・アルゼンチン間で通商,雇用の増加と創出,欧州投資銀行による投資等の分野において協力していく旨述べた。

 

 (イ)ブラウン工業生産副大臣のEU本部訪問

 16日,ブラウン工業生産副大臣(商業担当)は,ベルギーのブリュッセルにある欧州連合(EU)本部を訪問した。同副大臣は,メルコスール・EU自由貿易協定交渉について,EU本部の幹部に対し,同交渉の進展のためにアルゼンチンとして議論を行う用意がある旨述べつつ,「一時は,アルゼンチンの存在が同協定の締結に向けた前進を阻んできた理由となっていたが,今は違うことを明らかにしておきたい。」と述べた。

 

(7)チリ

 

 (ア)プラット・ガイ財務・金融大臣等のチリ訪問

 9日から10日にかけて,プラット・ガイ財務・金融大臣及びブラウン工業生産副大臣(商業担当)は,チリのサンティアゴを訪問し,バルデス・チリ財務大臣,及びムニョス・チリ外務大臣等と会談を行った。プラット・ガイ大臣は,投資誘致について協議した他,アルゼンチンの経済協力開発機構(OECD)加盟に対する支持要請を行った。

 

 (イ)マルコーラ外務大臣等による二国間国境視察

 18日,マルコーラ外務大臣,フリヘリオ内務大臣及びコルネホ・メンドサ州知事は,ムニョス・チリ外務大臣及びブルゴス・チリ内務大臣とともに,アルゼンチンのメンドサとチリのサンティアゴ間の越境ルート「クリスト・レデントール」を視察し,両国国境付近のインフラ,運輸環境,国境手続き等を改善させる旨表明した。

 

 (ウ)マルティネス国防大臣のチリ訪問

 29日,マルティネス国防大臣はチリのサンティアゴを訪問し,ゴメス・チリ国防大臣と会談を行い,国連で採択されたコロンビアにおける政府とゲリラの恒久的停戦の監視・検証をする監視団として,両国軍を派遣させる可能性につき協議した。また,国際航空宇宙見本市(FIDAE)の開会式典に出席した。

 

(8)ブラジル:ダネーゼ伯外務次官のアルゼンチン訪問

 

 14日,ダネーゼ・ブラジル外務次官はアルゼンチンを訪問し,マルコーラ外務大臣等と会談を行い,二国間関係における諸課題の対処やメルコスール域内の調和,また,メルコスール・欧州連合(EU)の自由貿易協定の締結を可能な限り早期に実現する旨協議した。

 

(9)キューバ:マルコーラ外務大臣のキューバ訪問

 

 11日,マルコーラ外務大臣はキューバを訪問し,ロドリゲス・パリジャ・キューバ外務大臣と会談を行った。ロドリゲス大臣は,キューバへの経済制裁解除を米国に要求する国連決議に対するアルゼンチンの支持に対し謝意を述べた他,フォークランド(マルビナス)諸島領有権問題に対するアルゼンチンの立場に対する支持を表明した。

 

(10)中国:アルゼンチン沖における中国漁船沈没

 

 15日,アルゼンチン水上警察は,14日未明に,チュブット州プエルト・マドリンから約200マイル以内の排他的経済水域において無許可で漁業を行っていたとし,中国の漁船「魯煙遠漁010号」(中国船籍)に対し警告を行うとともに,攻撃の意が示されたとし,砲撃を行った。その結果,同漁船は沈没・拿捕され,4名の中国人乗組員が同警察に救助されたものの,その他の乗組員は別船舶に乗り込み姿を消した。16日,アルゼンチン外務省は中国外交部に対し,事案の詳細等を説明しつつ関連の報告書を送付した。

 

(11)パラグアイ:カルテス・パラグアイ大統領等のアルゼンチン訪問

 

 15日,カルテス・パラグアイ大統領及びロイサガ外務大臣はアルゼンチンを訪問し,マクリ大統領,ペニャ官房長官,マルコーラ外務大臣等と会談を行った。両大統領は,ベネズエラに対する対抗姿勢を共有した他,メルコスール・欧州連合(EU)間の自由貿易協定締結に向けた交渉,国境付近の麻薬取引問題,及び治安問題等につき協議した。その他,ロイサガ外務大臣及びマルコーラ外務大臣は,パラグアイ・パラナ水路の活性化について協議した。

 

(12)OAS:アルマグロOAS総裁のアルゼンチン訪問

 

 16日,アルマグロ米州機構(OAS)総裁はアルゼンチンを訪問し,マクリ大統領と,大統領公邸にて会談を行った。両者は,人権及び表現の自由,米州における民主主義の強化の他,今後アルゼンチンがOAS内でより活発な役割に担う可能性につき協議した。

 

(13)ベルギー:ベルギーにおけるテロ事件に対する非難

 

 22日,ベルギーのブリュッセルにて発生したテロ事件に対し,マクリ大統領及びマルコーラ外務大臣はそれぞれ非難の意とともに,犠牲者やその遺族だけでなく,欧州の人々に対する連帯の意を示した。またアルゼンチン政府も本件を,外務省声明を通じて非難した。

 

(14)WTO

 

 (ア)アゼベドWTO事務局長のアルゼンチン訪問  

 22日から23日にかけて,アゼベド世界貿易機関(WTO)事務局長はアルゼンチンを訪問し,マクリ大統領及びマルコーラ外務大臣等と会談を行った。同事務局長は,アルゼンチン政府による税関手続き等の簡素化の進展を賞賛した。

 

 (イ)アルゼンチン産バイオディーゼルへのEU関税措置に対するWTOパネル見解

 欧州連合(EU)によるアルゼンチン産のバイオディーゼルに対する約25%の関税措置に対し,29日,WTOはパネル審理において,同措置がWTOの規定に反している旨表明した。

 

(15)英国:フォークランド諸島を含むアルゼンチンの大陸棚拡張に関する国連大陸棚限界委員会勧告

 

 11日に国連大陸棚限界委員会がアルゼンチンによる大陸棚限界線の拡張申請を認める勧告を採択したことを受け,27日,マルコーラ外務大臣は,自国の大陸棚の拡張を発表した。今次勧告に基づいて,拡張されるアルゼンチンの大陸棚限界は,英国が実効支配するフォークランド(マルビナス)諸島もカバーすることとなった。

 

(16)国連:フォラドリ筆頭外務副大臣のシリア難民支援閣僚級会合出席

 

 30日,フォラドリ筆頭外務副大臣は,スイスのジュネーブで開催された国連シリア難民支援閣僚級会合に出席した。また,米国訪問のため欠席したマルコーラ外務大臣による,同難民問題に対する懸念とアルゼンチン政府の支援について表明したビデオメッセージが流された。

 

 

(18)要人往来

 

 (ア) 往訪

 

7~8日

マルコーラ外務大臣のボリビア訪問
7~9日
ミケティ副大統領のパナマ訪問
9~10日
プラット・ガイ財務・金融大臣等のチリ訪問
11日
マルコーラ外務大臣のキューバ訪問
14~15日
プラット・ガイ財務・金融大臣のパナマ訪問
15~17日
ブラウン工業生産副大臣(商業担当)の英国,ベルギー,フランス訪問
18日
マルコーラ外務大臣等のチリ訪問(ムニョス・チリ外務大臣等とともに,アルゼンチン・メンドサとチリ・サンティアゴ間の国境の視察)
29日
マルティネス国防大臣のチリ訪問
30~4月1日
マルコーラ外務大臣の米国訪問
30日
フォラドリ筆頭外務副大臣のスイス訪問(国連シリア難民支援閣僚級会合出席)
31~4月1日
マクリ大統領等の米国訪問(ワシントンでの第4回核セキュリティ・サミット出席)

 (イ)来訪

 

3~4日
フランチェスキーニ伊文化財・文化活動・観光大臣
9日
モゲリーニEU外務・安全保障政策上級代表
14日
ダネーゼ伯外務次官
15日
カルテス・パラグアイ大統領
15~17日
ローダー世界ユダヤ人会議議長
15~16日
アルマグロ米州機構(OAS)総裁
15~16日
シーツ米財務次官
17日
ベネット・イスラエル教育大臣
22~23日
アゼベド世界貿易機関(WTO)事務局長
23~24日
オバマ米大統領

 

 


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