I 概要
(1)内政面では,チャコ州知事選挙及びリオネグロ州知事選挙が実施され,いずれもペロン党キルチネル派の候補が当選した。フェルナンデス大統領は,児童手当等を引き上げる旨発表した。また,2012年予算法案が国会に提出された。その他,公金横領等の容疑で起訴されているショクレンデル弁護士が,人権団体「5月広場の母」とフェルナンデス政権との間の不正な結び付きについて告発した他,武器の不法輸出に関与した容疑で起訴されていたメネム元大統領等を無罪とする判決が下された。
(2)外交面では,フェルナンデス大統領がフランスを訪問してサルコジ同国大統領との会談等を行なった他,米国を訪問して第65回国連総会に出席した。ティメルマン外相は中国を訪問して習近平同国国家副主席及び楊潔チ同国外交部長と会談した。また,チョケワンカ・ボリビア外相及びグラジアーノ次期FAO事務局長が訪亜し,それぞれティメルマン外相と会談した。
TT 内政
1 チャコ州知事選挙
(1)18日,チャコ州において,知事・副知事,州議会議員(全32議席中16議席),市長(66の市),市議会議員等の選挙が実施された。知事選挙には,カピタニッチ候補(同州知事。ペロン党キルチネル派),ニキシュ候補(上院議員。急進党)等が出馬していたが,開票の結果,カピタニッチ候補の当選(再選)が決定した(得票率は,カピタニッチ候補が66.56%,ニキシュ候補が30.28%(開票率98.23%時点))。
(2)再選を果たしたカピタニッチ候補は,「この勝利を,いまは亡き偉大な友人であるキルチネル前大統領及びフェルナンデス大統領に捧げたい」,「我々は,フェルナンデス大統領が常に示してきた信念と一貫性とを支持している」等述べた他,ニキシュ候補等の野党候補らを称え,また,チャコ州の貧困率,極貧率,乳幼児死亡率,非識字率等が減少してきている旨述べた。
(3)今次結果を受け,フェルナンデス大統領は,カピタニッチ候補に電話で祝意を伝えた。また,今次結果を受け,ブドゥー経済相(「勝利のための戦線」副大統領候補),ランダッソ内相,ボッシオ国家社会保障機構(ANSES)総裁等がチャコ州を訪問し,カピタニッチ候補の当選祝賀会に出席した。ブドゥー経済相は,「この政府(カピタニッチ・チャコ州政権)は,人々に届く具体的な措置を取る政府である」と述べた。
(4)ニキシュ候補は,「勝者を称えるべきだろう。分析はその後だ」と述べ,敗北を認めた。
2 リオネグロ州知事選挙
(1)25日,リオネグロ州において,知事・副知事,州議会議員(全46議席),市長(20の市),市議会議員等の選挙が実施された。知事選挙には,ソリア候補(ヘネラルロカ市長。ペロン党キルチネル派),バルベイト候補(前同州教育相。急進党キルチネル派)等が出馬していたが,開票の結果,ソリア候補の当選が決定した(得票率は,ソリア候補が49.11%,バルベイト候補が35.93%(開票率94.85%時点))。
(2)当選を果たしたソリア候補は,「28年間の悪しき政権運営に対する州民の倦怠感の結果である」,「急進党キルチネル派は,フェルナンデス大統領の計画を決して支持してこなかった」,「フェルナンデス大統領は(自分(ソリア候補)の勝利に)非常に満足している」等述べた。
(3)今次結果を受け,フェルナンデス大統領は,ソリア候補に電話で祝意を伝えた。また,ランダッソ内相はリオネグロ州を訪問し,ソリア候補の当選祝賀会に出席した。
(4)落選したバルベイト候補は,「我々の公約は州民に届かなかった」と述べ,敗北を認めた。
3 児童手当等の引き上げ
(1)7日,フェルナンデス大統領は,大統領府において演説を行い(フェルナンデス首相,ランダッソ内相,ブドゥー経済相及びトマダ労働相同席),失業者世帯及びインフォーマル・セクター世帯を対象とする児童手当(Asignacion
Universal por Hijo)を,現行の月額220ペソから同270ペソに引き上げる旨発表した。この引き上げは,妊娠12週以降の妊婦に対する手当にも同様に適用され(注:本年5月以降,妊娠12週以降の妊婦に対しても上記児童手当と同額の手当が支給されている),また,失業者世帯及びインフォーマル・セクター世帯の障害児に対する手当も,現行の月額880ペソから同1,080ペソに引き上げるとされた。その他,就業者世帯を対象とする児童手当の支給額及び同手当の所得制限限度額も引き上げるとされた(注:就業者世帯を対象とする児童手当等は各世帯の所得により異なる)。
(2)27日,上記手当の引き上げについて定めた政令が官報掲載を以て公布された(同引き上げは10月以降に適用される)。
4 2012年予算法案
(1)15日,2012年予算法案が国会に提出され,28日,ブドゥー経済相は,下院の予算委員会において同法案について説明を行なった。同相は,過去8年間(注:キルチネル派政権発足以降)と同様,教育,医療,社会保障,科学技術等への歳出を重視している旨説明した他,フェルナンデス政権は,同法案が今年の国会で可決されることを望んでいる旨述べた(注:昨年国会に提出された2011年予算法案は,昨年中に成立に至らなかったため,国家予算執行管理法の規定に基づき,2010年予算が2011年にも適用されることとなった)。
(2)野党は,同法案において,インフレ率等の経済指標や歳入が過小に見積もられているとして批判した。
5 その他国会の動向
(1)7日,下院本会議において,南米銀行(Banco del Sur)設立協定(注:チャベス・ベネズエラ大統領のイニシアティブであり,2009年9月,亜,ブラジル,パラグアイ,ウルグアイ,ボリビア,エクアドル及びベネズエラの各大統領により署名されたもの)批准法案が審議されたところ,賛成票210,棄権6により可決され,法律として成立した(注:6月29日に上院本会議において可決済み)。
(2)同日,下院本会議において,未成年者に対する性犯罪の公訴時効期間を延長する法案が審議されたところ,賛成票200,棄権2により可決され,法律として成立した。
6 ショクレンデル弁護士の告発
(1)6日,人権団体「5月広場の母」が運営する住宅建設事業における公金横領等の容疑で起訴されているショクレンデル弁護士が,ボナフィニ「5月広場の母」代表等がキルチネル派の選挙キャンペーンのために不正な資金供与を行なったり,自家用航空機を政府関係者に使用させたりしていた旨,オジャルビデ連邦判事等に告発した。その後,同弁護士は,マスメディア等に対し,ブドゥー経済相が,本年のブエノスアイレス市長選挙への出馬に向けたキャンペーンを行なっていた時期に,「5月広場の母」から不正な資金供与を受けていた旨述べた他,ロペス公共事業省公共事業長官が,公共事業の推進と引き換えに地方政府から賄賂を受け取っていた旨述べた。
(2)15日,野党の主導により,下院の憲法委員会及び住宅委員会の合同委員会が開催され,ショクレンデル弁護士が召還された。同弁護士は,8月の予備選挙後,フェルナンデス首相により派遣された大統領府関係者と会談し,同人より,フェルナンデス政権の不正に係る証言を控えるよう求められ,その際,同政権が司法府に圧力を掛けて同弁護士の公金横領等を巡る裁判を差し止めるという交換条件を提示されていた旨証言した。
7 メネム元大統領等に対する無罪判決
(1)13日,ブエノスアイレス市連邦裁判所は,1990年代にメネム政権(当時)がクロアチア及びエクアドルに対する武器の不法輸出を行なっていた疑惑について,同不法輸出に関与した容疑で起訴されていたメネム元大統領,ヨマ元大統領補佐官(注:メネム元大統領の元配偶者の兄弟であり,同元大統領の補佐官であった),カミリオン元国防相等18名全員を無罪とする判決を下した。
(2)上記判決を受け,野党等からは,今後メネム元大統領(上院議員)が,上院の議案審議において与党に協力的な投票態度を取ることと引き換えに,フェルナンデス政権が,上記無罪判決に導くよう司法府に圧力を掛けたなどとする批判が生じた。アルタミラ労働者党指導者(「左派戦線」大統領候補)は,「今次判決は,キルチネル派がメネム元大統領を取り込むべく行なってきた長期に亘る策略の成果である。政治的合意の臭いがする」と述べた。
III 外交
1 ボリビア
2日,チョケワンカ・ボリビア外相が訪亜し,ティメルマン外相と会談した。両外相は,両国の物理的統合の促進を目的とするプロジェクトにつき分析したほか,二国間貿易,特にボリビア産品の輸出を増加させるための措置をとる必要があるとし,二国間貿易の多様化を図ることの重要性を強調した。また,両外相は,本年6月に両国を結ぶ天然ガスパイプライン「フアナ・アスルドゥイ」の落成式が開催されたことへの祝意を表明した。
2 FAO
2日,グラジアーノ次期FAO事務局長が訪亜し,ティメルマン外相と会談した。両者は,貧困撲滅及び食料安全保障の重要性や,それら分野において南南協力が重要な役割を果たし得ること等につき協議した。
3 ブラジル
5日,アモリン・ブラジル国防相が訪亜し,フェルナンデス大統領を表敬したほか,プリチェリ国防相と会談した。両大臣は,二国間統合の強化に向けた両国政府の意志を再確認し,また,国防分野における両国の戦略的パートナーシップをレビューした。
4 ロシア
5日,ダロット筆頭外務副大臣は,ロシアを訪問し,リャプコフ・ロシア外務次官とともに亜・ロシア政策協議会合の議長を務めた。同会合では,中南米地域における地域統合プロセス,ロシアの対中南米協力,安保理改革,北アフリカ情勢,中東情勢等につき協議した。また,ダロット副大臣は,フォークランド(マルビナス)諸島領有権問題に関するロシアの従来からの支持に謝意を表明した。
5 南米諸国連合(UNASUR)
(1)6〜9日,亜において,初のUNASUR平和維持活動共同軍事訓練「UNASUR1」が実施された。同訓練には,亜,ボリビア,ブラジル,チリ,コロンビア,エクアドル,パラグアイ,ペルー,ウルグアイ及びベネズエラが参加した。フォルティ亜国防省軍事戦略担当次官(兼UNASUR国防評議会・国防戦略研究所所長)は,同訓練開始に当たり,「今次共同軍事訓練は,国防分野をも地域統合の一手段にしようとする我々地域の政治的意志を再表明するものである。UNASUR国防評議会では,国防分野における信頼醸成,協力及び補完に向けて日々前進している。」等述べた。
(2)8日,プリチェリ国防相は,ウルグアイを訪問し,国連ハイチ安定化ミッション(MINUSTAH)に関するUNASUR外相・国防相会合に出席した。同会合では,MINUSTAHの現状の評価が行われたほか,今後の対ハイチ支援における共同姿勢につき議論された。
6 中国
(1)8〜9日,ティメルマン外相は,食料,ワイン,ソフトウェア,繊維,木材,燃料,観光等の分野の亜企業関係者80名を率いて中国を訪問した。同外相は,習近平中国国家副主席及び楊潔チ中国外交部長とそれぞれ会談し,政治,経済,文化・学術等の分野における二国間関係の強化,亜の鉄道,道路,通信等のインフラ分野における投資への中国の関心,G20等の国際場裡における協力等につき協議した。加えて,習近平副主席及び楊潔チ部長は,フォークランド(マルビナス)領有権問題に関する亜の立場への支持を再表明した。一方,ティメルマン外相は,「1つの中国」への亜の支持を再表明した。また,ティメルマン外相は,亜・中国ビジネスセミナーの開会式に出席したほか,中国企業関係者との夕食会にも出席した。
(2)12〜14日,ダライ・ラマが訪亜し,当地において数回に亘る講演を行った。当地報道によれば,当初,亜政府は,ダライ・ラマを国賓として歓迎し,名誉勲章を授与する予定であったが,中国からの申し入れを受けて急遽それらを取り止めた由。
7 フランス
(1)12〜14日,フランスを訪問したフェルナンデス大統領は,13日,ユネスコによる,「5月広場の祖母」(注:亜軍政期の行方不明者問題の真相究明に取り組む人権団体)に対する,「フェリックス・ウーフェ=ボワニ」賞(注:国連憲章及びユネスコ憲章と一致する,平和の促進・希求・維持の分野において多大なる貢献をした生存する個人または活動を継続している公的機関及び民間団体を讃える目的の下に授与されるもの)表彰式に出席した。
(2)14日,フェルナンデス大統領は,サルコジ・フランス大統領と約50分間に亘り会談し,二国間関係につきレビューしたほか,次期G20サミットにおいて,投機資本との闘い,実体経済への資金投入及びマネーロンダリングとの闘いの必要性について提案することで合意した。
(3)また,フェルナンデス大統領は,本年7月に亜サルタ州において殺害されたフランス人女性旅行者2名のうちの1名の父親と面会し,同殺害事件の真相究明に向けた亜司法の努力に対する謝意表明を受けたほか,フェルナンデス大統領は,在フランス亜大使館にて開催された「アルゼンチンにおけるダカール」と題するダカール・ラリー写真展の開会式に出席した。なお,同写真展開会式において,メイヤー観光相は,バイクのグランプリ・レース(MotoGP)を運営しているドルナ社のエスペラータ社長とともに,2013年に亜サンティアゴ・デル・エステロ州でMotoGPを開催するための覚書に署名した。
8 アジア大洋州
15日,亜下院において,亜下院外交委員会と在亜アジア大洋州各国大使との会合が開催され,亜とアジア大洋州各国及び中南米地域とアジア大洋州地域との関係強化のための意見交換が行われた。亜下院外交委員会からは,アタナソフ同委員会委員長他14名の下院議員が出席し,在亜アジア大洋州各国大使グループからは,日本,フィリピン,韓国,パキスタン,ニュージーランド及びタイの大使が,また,大使代理として,オーストラリア及び中国の次席,マレーシアの書記官が出席した。
9 アルメニア
16日,ダロット筆頭外務副大臣は,アルメニアを訪問し,サルグシャン・アルメニア大統領とともに,亜資本により建設されたエレバン空港新旅客ターミナルの開幕式に出席した。また,ダロット副大臣は,キラコシアン・アルメニア外務次官と会談し,二国間関係につきレビューしたほか,経済・貿易分野における協力強化,国際場裡における協力等につき協議した。更に,今次訪問の機会に,一般旅券査証免除協定,2011〜2015年文化協力計画,外交官学校間の協力協定への署名が行われた。
10 第65回国連総会等
(1)20〜21日,フェルナンデス大統領は,第65回国連総会に出席するため米国を訪問し,同大統領には,娘フロレンシア,ティメルマン外相,デビード公共事業相,サニーニ大統領府法制長官,スコッチマーラ大統領府報道官等が同行した。
(2)21日,フェルナンデス大統領は,第65回国連総会一般討論演説において演説を行ったところ,概要以下のとおり。
(ア)亜は,誰のモデルにも模範にもなるつもりはないが,国際金融機関が,資本の動き及び投機分野の規制に向けて尽力する必要があることを改めて表明したい。また,今日の世界危機について大きな責任を負っている信用格付会社の規制も必要である。
(イ)国連,特に安保理を,より多様化した世界に応じたものとするための改革を改めて呼びかけたい。亜は,二極化の時代に考案された常任理事国のカテゴリー及び拒否権を廃止すべきであると考える。
(ウ)亜は,南米の大多数の国々同様,パレスチナを国家承認した。パレスチナの国連加盟を阻止することは,テロ行為を行う者に口実を与え続けることであり,世界をより不安定にさせることであると考える。本年,パレスチナが国連に加盟することにより,世界がより安全でより公平になると確信している。
(エ)フォークランド(マルビナス)諸島領有権問題に関し,国際社会は,国連総会等における数々の決議を通じ,英国及び亜に対し,交渉の席に付くよう呼びかけてきた。しかし,英国は,拒否権を持つ安保理常任理事国としての地位を利用して,交渉の席に付くことを一貫して否定してきている。亜は,国連及び英国に対し,対話の席に付くことへの亜の関心を改めて伝えたい。しかし,既に多くの時間が費やされてきていることから,亜は,今後ある程度は待つが,英国が対話の席に付かない場合には英国との間で現在有効な合意を見直さざるをえなくなるだろう。つまり,1999年7月の共同宣言及び口上書交換を受けて運行が再開された定期便である,チリのプンタ・アレナスとフォークランド(マルビナス)諸島間のLANチリ航空による週1便で,月1便については亜リオ・ガジェコス経由となっている便の運行を見直すということである。亜は,如何なる者の状況の悪化も望んでいないが,国連及び英国は決議を遵守する必要性につき自覚すべきである。
(オ)亜は,米州においてテロ被害にあった2つの国のうちの1つであり,1992年の在亜イスラエル大使館爆破,1994年のイスラエル共済組合(AMIA)会館爆破という2回のテロ事件の被害国である。我々は,イランに対し,同事件に関与したとされる容疑者(注:当時のイラン政府高官)の亜司法による裁判を要請してきた。昨年の国連総会一般討論演説では,両国の合意の下に選ばれた第三国での裁判の実施を提案した。本年7月16日,亜政府は,イラン外務省から,AMIA会館爆破事件の真相究明のために,亜と建設的な対話を開始し,協力する意志を表明するメッセージを受領した。同メッセージは,イラン政府の姿勢の変化を意味するものの,公平な裁判を求める亜にとって満足できるものではない。しかし,対話のオファーであるため,亜はそれを拒絶できないし,拒絶すべきでもない。このような亜の立場は,テロ事件の容疑者の裁判を要求する立場を何ら変更するものではない。
(3)21日,フェルナンデス大統領は,同大統領が一般討論演説においてパレスチナの国連加盟を支持したことにつき,演説直後,アッバース・パレスチナ自治政府大統領から謝意の表明を受けた。同日,フェルナンデス大統領は,ピニェラ・チリ大統領と約90分間に亘り会談し,両国を結ぶトンネル建設等のインフラ整備プロジェクトやエネルギー分野における共同プロジェクトの推進等につき協議した。また,ピニェラ大統領は,フォークランド(マルビナス)諸島領有権問題に関し,亜の立場に対するチリの連帯を再表明した。更に,フェルナンデス大統領は,米国企業のAES社及びExxon
Mobile社の幹部とそれぞれ懇談し,亜の石油及び電力分野における両社の投資拡大計画につき説明を受けた。
(4)19〜23日,ティメルマン外相は,フェルナンデス大統領の国連総会出席に併せ米国を訪問し,対テロ国際協力に関するシンポジウム,イベロアメリカ諸国外相昼食会,コンセンサス・グループ会合及びG77+中国外相会合に出席した。なお,G77+中国外相会合の成果文書には,フォークランド(マルビナス)諸島領有権問題の平和的且つ早急な解決のために,亜と英国が,国連決議等に従って交渉を再開する必要性を再確認する旨の記述が盛り込まれた。更に,ティメルマン外相は,グテーレス国連難民高等弁務官,フィゲレス国連気候変動枠組条約事務局長,ポルタス・ポルトガル外相,ラヴロフ・ロシア外相,パティーニョ・エクアドル外相,ランブリニディス・ギリシャ外相,ヒメネス・スペイン外相,アブダッラー・アラブ首長国連邦外相,ロドリゲス・キューバ外相,バーンズ米国務副長官,マーリキ・パレスチナ自治政府外務庁長官,メデルチ・アルジェリア外相及びミン・ベトナム外相とそれぞれ会談した。
11 要人往来
(1)往訪
3〜4日 |
ティメルマン外相のチリ訪問(米州民主憲章10周年記念式典に出席) |
5日 |
ダロット筆頭外務副大臣のロシア訪問(亜・ロシア政策協議に出席) |
8〜9日 |
ティメルマン外相の中国訪問(習近平中国国家副主席及び楊潔チ中国外交部長と会談) |
8日 |
プリチェリ国防相のウルグアイ訪問(MINUSTAHに関するUNASUR外相・国防相会合に出席) |
12〜14日 |
フェルナンデス大統領のフランス訪問(サルコジ・フランス大統領と会談) |
12日 |
ドミンゲス農牧相のトルコ訪問(G20関連セミナーに出席) |
16日 |
ダロット筆頭外務副大臣のアルメニア訪問(キラコシアン・アルメニア外務次官と会談) |
19日 |
プリチェリ国防相のチリ訪問(チリ独立記念軍事パレードに出席) |
19〜23日 |
ティメルマン外相の米国訪問(国連総会に出席) |
20〜21日 |
フェルナンデス大統領の米国訪問(国連総会に出席) |
23〜24日 |
ブドゥー経済相の米国訪問(IMF・世銀年次総会等に出席) |
26日 |
トマダ労働相のフランス訪問(G20労働相会合に出席) |
29日 |
クレックレル外務副大臣(通商・国際経済担当)のブラジル訪問(投資ミッション団長として) |
(2)来訪
2日 |
チョケワンカ・ボリビア外相(ティメルマン外相と会談) |
2日 |
グラジアーノ次期FAO事務局長(ティメルマン外相と会談) |
5日 |
アモリン・ブラジル国防相(プリチェリ国防相と会談) |
19日 |
韓正上海市長(フェルナンデス大統領等と会談)
|