山内大使の2025年新年挨拶
令和7年1月1日
謹んで新年のお慶びを申し上げます。
本年は、ミレイ政権が昨年から取り組む国家再建の更なる深化を目指す年になると見られています。日本は伝統的な友好国且つ戦略的パートナーであるアルゼンチンと引き続き緊密に連携して参ります。
2024年には、前年に迎えた日本・アルゼンチン外交関係樹立125周年により盛り上がった二国間交流の機運をさらに発展させ、様々な分野で二国間関係を促進して参りました。G7プーリア・サミットにおいて、岸田総理(当時)とミレイ大統領が二国間関係につき意見交換したことをはじめ、アルゼンチン外相(当時)の訪日や日本の与党国会議員のアルゼンチン訪問、両国外務省とによる政策協議の実施等、官民ハイレベルによる活発な交流があり、地方レベルでの要人往来も進展しております。また、広島・長崎両市と文化庁の共催という形で、広島長崎原爆平和展が中南米地域のスペイン語圏の国では初めて開催され、同展の開会に合わせて、被爆証言者の八幡照子氏が当地を訪問し、被爆証言を行いました。奇しくも、同展の開催直後に、日本被団協がノーベル平和賞受賞の報がありました。広島と長崎に原爆が投下されてから80年となる本年を目前として、当地で被爆の実相を伝えられたことは、非常に意義深い機会となりました。
2024年は、また、ペルーでAPEC、ブラジルでG20が開催され、石破総理が両国を訪問しました。同年5月の岸田総理(当時)の中南米訪問と併せると1年に2度も総理大臣が中南米を訪問し中南米に注目が集まった年になりました。
本年は、大阪・関西万博が開催されることもあり、日本に対して世界的な注目が注がれる年です。このように、相互に関心が高まっている時宜を捉え、これまで促進してきた二国間の交流・相互理解を引き続き活性化させ、一層の外交成果を上げられるよう、大使館として以下のことに取り組んで参ります。
二国間関係のさらなる強化を目指して、ハイレベルの対話を活発化させ、戦略的パートナーとして、両国が協力関係をより一層発展させていくことを再確認していきます。
市場経済に基づく両国間の補完的経済関係をさらに強化すべく、本年も引き続き、アルゼンチン政府と協力して両国間のビジネス環境整備に貢献して参ります。経済協力分野においては、昨年12月に一村一品プロジェクトの成果を共有するセミナーが開催されましたが、今後も地域の特性にきめ細やかに応じた経済協力を実施して参ります。
昨年は、日本民族音楽芸能集団「あべや」がアルゼンチン公演を実施し、マルデルプラタ国際映画祭では日本が特別招待国となり、西川美和監督が当地を訪問するなど、非常に活発な文化交流が行われました。今年も、数多くの親日・知日層の支援や協力を賜りつつ、より多くのアルゼンチン人に日本を知るきっかけを提供できるように取組を続けて参ります。
また、刻一刻と変化する国際情勢、経済情勢は、社会状況にも影響を及ぼします。在留邦人が安全に滞在できるよう、引き続き幅広い情報収集と迅速な情報提供を行います。
同様に、領事サービスの拡充にも取り組んで参ります。オープンで身近な領事窓口を目指して、首都圏や地方の領事出張サービスの提供や、各イベント等への参加などを通じて、日系社会の皆さまに寄り添って参ります。
これらの任務を全うすることで、日本とアルゼンチンの関係が新たな局面に推し進めることに貢献していく所存です。
日々当地で職務を遂行していく中で、日系人や多くの親日家、知日家が、長い年月をかけて培ってきた重層的な日本に対する信頼感に助けられる場面は多くあります。このかけがえのない財産を大切にし、また新たな歴史を積み重ねていくことを目指し、来年の日本人アルゼンチン移住140周年、2028年の日本・アルゼンチン外交関係樹立130周年に向けて、両国の協力関係をより一層深化していけるよう取り組んでまいります。
最後に、皆様とご家族のご健康とご多幸をお祈り申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。
本年は、ミレイ政権が昨年から取り組む国家再建の更なる深化を目指す年になると見られています。日本は伝統的な友好国且つ戦略的パートナーであるアルゼンチンと引き続き緊密に連携して参ります。
2024年には、前年に迎えた日本・アルゼンチン外交関係樹立125周年により盛り上がった二国間交流の機運をさらに発展させ、様々な分野で二国間関係を促進して参りました。G7プーリア・サミットにおいて、岸田総理(当時)とミレイ大統領が二国間関係につき意見交換したことをはじめ、アルゼンチン外相(当時)の訪日や日本の与党国会議員のアルゼンチン訪問、両国外務省とによる政策協議の実施等、官民ハイレベルによる活発な交流があり、地方レベルでの要人往来も進展しております。また、広島・長崎両市と文化庁の共催という形で、広島長崎原爆平和展が中南米地域のスペイン語圏の国では初めて開催され、同展の開会に合わせて、被爆証言者の八幡照子氏が当地を訪問し、被爆証言を行いました。奇しくも、同展の開催直後に、日本被団協がノーベル平和賞受賞の報がありました。広島と長崎に原爆が投下されてから80年となる本年を目前として、当地で被爆の実相を伝えられたことは、非常に意義深い機会となりました。
2024年は、また、ペルーでAPEC、ブラジルでG20が開催され、石破総理が両国を訪問しました。同年5月の岸田総理(当時)の中南米訪問と併せると1年に2度も総理大臣が中南米を訪問し中南米に注目が集まった年になりました。
本年は、大阪・関西万博が開催されることもあり、日本に対して世界的な注目が注がれる年です。このように、相互に関心が高まっている時宜を捉え、これまで促進してきた二国間の交流・相互理解を引き続き活性化させ、一層の外交成果を上げられるよう、大使館として以下のことに取り組んで参ります。
二国間関係のさらなる強化を目指して、ハイレベルの対話を活発化させ、戦略的パートナーとして、両国が協力関係をより一層発展させていくことを再確認していきます。
市場経済に基づく両国間の補完的経済関係をさらに強化すべく、本年も引き続き、アルゼンチン政府と協力して両国間のビジネス環境整備に貢献して参ります。経済協力分野においては、昨年12月に一村一品プロジェクトの成果を共有するセミナーが開催されましたが、今後も地域の特性にきめ細やかに応じた経済協力を実施して参ります。
昨年は、日本民族音楽芸能集団「あべや」がアルゼンチン公演を実施し、マルデルプラタ国際映画祭では日本が特別招待国となり、西川美和監督が当地を訪問するなど、非常に活発な文化交流が行われました。今年も、数多くの親日・知日層の支援や協力を賜りつつ、より多くのアルゼンチン人に日本を知るきっかけを提供できるように取組を続けて参ります。
また、刻一刻と変化する国際情勢、経済情勢は、社会状況にも影響を及ぼします。在留邦人が安全に滞在できるよう、引き続き幅広い情報収集と迅速な情報提供を行います。
同様に、領事サービスの拡充にも取り組んで参ります。オープンで身近な領事窓口を目指して、首都圏や地方の領事出張サービスの提供や、各イベント等への参加などを通じて、日系社会の皆さまに寄り添って参ります。
これらの任務を全うすることで、日本とアルゼンチンの関係が新たな局面に推し進めることに貢献していく所存です。
日々当地で職務を遂行していく中で、日系人や多くの親日家、知日家が、長い年月をかけて培ってきた重層的な日本に対する信頼感に助けられる場面は多くあります。このかけがえのない財産を大切にし、また新たな歴史を積み重ねていくことを目指し、来年の日本人アルゼンチン移住140周年、2028年の日本・アルゼンチン外交関係樹立130周年に向けて、両国の協力関係をより一層深化していけるよう取り組んでまいります。
最後に、皆様とご家族のご健康とご多幸をお祈り申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。
令和7年(2025年)1月
アルゼンチン駐箚日本国特命全権大使 山内 弘志
アルゼンチン駐箚日本国特命全権大使 山内 弘志