サン・テルモ及びプエルト・マデロ地区ボランティア消防隊に対する消防車の供与

　令和3年（2021年）2月24日、サン・テルモ及びプエルト・マデロ地区において、同地区のボランティア消防隊に対する消防車の供与式が行われました。同供与式は、平成30年度草の根・人間の安全保障無償資金協力「サン・テルモ及びプエルト・マデロ・ボランティア消防隊中古消防車整備計画」によるものであり、供与限度額は58，015米ドルです。

　同供与式には中前在アルゼンチン日本国大使、バスケス・サン・テルモ及びプエルト・マデロ地区ボランティア消防隊会長の他、ブエノスアイレス市国際関係局フェルナンド・ストラファセ局長、タマナハ・ニッケイ・ソリダリアNGO会長、消防隊関係者等が参加しました。

　草の根・人間の安全保障無償資金協力は、対象となる地域における経済社会開発を目的とし、草の根レベルの住民に直接裨益する、比較的小規模な事業のために必要な資金を供与する政府開発援助の一つであり、NGO（非政府組織）、地方公共団体、医療機関、教育機関等を対象に支援を行っています。これまでに日本政府（在アルゼンチン日本国大使館）がアルゼンチンにおいて実施したプロジェクト数は全67件であり（総額4，412，665米ドル）、NGO等に対し、消防車の他、医療機材、救急車等を購入する資金を供与しており、そのうち28件が地域住民の生命・財産を守るために、ボランティア消防隊に消防車等を供与しています。

　本案件は、タマナハ・ニッケイ・ソリダリアNGO会長支援の下、サン・テルモ及びプエルト・マデロ地区ボランティア消防隊が在アルゼンチン日本国大使館に対し行った要請に基づくものであり、本件協力が、ブエノスアイレス市サン・テルモ及びプエルト・マデロ地区や近隣の消火、防災及び救命活動の強化とともに、アルゼンチン及び日本友好関係の一層緊密化に資することが期待されます。