ブエノスアイレス州バラデロ市リノ・ピニェイロ病院に対する医療機材の供与

　令和6年（2024年）2月2日、ブエノスアイレス州バラデロ市において、リノ・ピニェイロ病院に対する血液ガス分析装置1台、血球計数装置1台、麻酔装置1台、除細動器3台、手術台1台及び遠心分離機1台の供与式が行われました。同供与式は、令和4年度草の根・人間の安全保障無償資金協力によるものであり、供与限度額は61,960米ドルです。
　
　同供与式には山内駐アルゼンチン日本国大使、ビオリ・バラデロ農村協会会長の他、サンチオ・バラデロ市長、サリナス・アルゼンチントヨタ社長、バリエラ・リノ・ピニェイロ病院長や病院関係者等が参加しました。
　
　草の根・人間の安全保障無償資金協力は、対象となる地域における経済社会開発を目的とし、草の根レベルの住民に直接裨益する、比較的小規模な事業のために必要な資金を供与する政府開発援助の一つであり、NGO（非政府組織）、地方公共団体、医療機関、教育機関等を対象に支援を行っています。これまでに日本政府（在アルゼンチン日本国大使館）がアルゼンチンにおいて実施したプロジェクト数は全72件であり（総額約470万米ドル）、NGO等に対し、消防車の他、医療機材、救急車等を購入する資金を供与しており、そのうち37件において、地域住民の生命保護及び健康管理のため、病院等に医療機材等を供与しています。
本案件は、バラデロ市リノ・ピニェイロ病院が、アルゼンチントヨタ社CSR部門と協力し、同病院と協力関係にあるバラデロ農村協会を通じて在アルゼンチン日本国大使館に対し行った要請に基づくものであり、本件協力が、同市や近隣の保健サービスの強化とともに、アルゼンチンと日本の友好関係の一層の緊密化に資することが期待されます。