星野大使の2026年新年挨拶

令和8年1月1日
 謹んで新年のお慶びを申し上げます。
 
 日本人アルゼンチンの移住140周年という記念すべき年始にご挨拶できることを光栄に思います。
 
 2025年11月に当地に着任し、約1か月半が経過しました。まだ短い期間ではありますが、両国間の様々な協力の可能性を目にする機会に恵まれ、アルゼンチンのポテンシャルの大きさを日々実感しております。
 
 昨年は、日本とアルゼンチンの友好関係が、政治、経済、文化、人的交流の各分野において着実に深化した1年であったと承知しております。相互理解と関心が一層高まる中、両国関係の広がりと将来性を改めて実感しております。
 8月には、海上自衛隊練習艦隊の、直近2年で2度目となるアルゼンチンへの寄港が実現しました。3日間の一般公開では、5000名を超える方々が来艦し、当地における日本への関心の高さが改めてうかがえました。また、8月から10月にかけては『広島・長崎原爆・平和展』パネル展示を、9月から12月には書道家浜野龍峰氏の書展『日本を書く展』を実施した他、各種文化広報事業を実施し、いずれのイベントにも多くの方が足を運んでくださいました。
 経済面では、為替・外貨規制の緩和や各種改革を背景に、アルゼンチン経済が回復基調を示し、大型投資奨励制度(RIGI)への関心も高まりました。そうした状況の中で、6年ぶりの農林水産業・食料産業対話の開催、政府・企業間の往来継続、新規の「カイゼン」プロジェクト開始など、日アルゼンチン経済関係にも進展が見られました。
 行政窓口としての大使館の役割においても、オープンで身近な領事窓口を目指して、首都圏や地方への領事出張サービス提供を行いつつ、日系社会の皆様とも、各種イベント等への参加などを通じて交流を深めて参りました。
 
 本年は、日本人のアルゼンチン移住140周年を迎える、誠に意義深い年です。アルゼンチンにおいて日系人の皆様が長年にわたり培ってこられた信頼は、今日の良好な日アルゼンチン関係の確かな礎となっています。この節目の年が、先人の歩みを改めて振り返るとともに、次の世代へと歴史を紡いでいくための前向きな機会となることを願っております。
 既に移住140周年組織委員会において、記念ロゴの作成をはじめとする準備や活動が進められており、大使館としても、こうした取り組みを支援してきています。本周年で、日系社会の皆様が世代や地域を超えてその絆をより一層深められるよう、皆様と共に140周年を祝っていきたいと考えております。この大切な節目の年を実りあるものとするため、大使館としても全力で取り組んで参ります。
 
 最後に忘れてはならないのは、本年はワールドカップの年です。アルゼンチンと日本が決勝トーナメントで対戦し、どちらを応援するか悩めることを期待します。
 
 皆様とご家族のご健康とご多幸をお祈り申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。

 
令和8年(2026年)1月
駐アルゼンチン日本国大使 星野 芳隆