食文化
令和8年8月6日
アルゼンチンの食文化は、スペインを中心とするヨーロッパからの移民の食習慣と、先住民が伝えてきた食材・調理法との融合によって形成された。牛肉料理をはじめ地方色を越えて親しまれる料理がある一方、国土は気候・地形により北西部、北東部、パタゴニアなど複数の地方に区分され、それぞれ独自の食材と料理の伝統を持つ。
アサード(Asado)
牛肉を炭火で焼く調理法で、アルゼンチン料理を代表する存在である。起源はパンパ地方の牧畜業とガウチョ(牧童)文化にあるが、現在は全国で日常的に食される。臓物や豚肉、ソーセージなどを盛り合わせて焼く形式は「パリジャーダ(Parrillada)」、牛のヒレ肉を用いたものは「ロモ(Lomo)」と呼ばれ、いずれもアサードの一形態である。ワインが一緒に飲まれることも多く、原料となるマルベック種は北西部のサルタ州やクージョ地方のメンドーサ州で多く生産されている。
エンパナーダ(Empanada)
小麦粉の皮に具材を包んで焼くまたは揚げる半月形のパイで、アルゼンチン全土で日常的に食される。牛肉や鶏肉、ハムとチーズ、とうもろこしなどの野菜を用いたものが代表的で、地域によって具材や香辛料に差異が見られる。皮に具材を包んで加熱する調理法自体はヨーロッパ各地に類例が見られ、南米各地に伝わった後、地域ごとに独自の発展を遂げたとされる。
アルファホール(Alfajor)
アルゼンチンを代表する菓子。やわらかなビスケット2枚でドゥルセ・デ・レチェ(Dulce de leche、牛乳と砂糖を煮詰めて作るミルクジャム)を挟んだもので、縁にココナッツをまぶしたものや、チョコレートでコーティングしたものなど多彩な種類がある。アルゼンチン全土で親しまれ、地域ごとに特色が見られる。
ロクロ(Locro)
すりつぶした白とうもろこしに肉、豆類、かぼちゃなどを加えて長時間煮込んだ料理。サルタ州をはじめとする北西部の代表的な料理で、先スペイン期のアンデス先住民の食文化に起源を持つとされる。
ウミータ/タマル(Humita / Tamal)
いずれもとうもろこしを主原料とする蒸し煮料理で、とうもろこしの皮に包んで調理する点が共通する。ウミータは未熟なとうもろこしをすりつぶし玉ねぎやトマトと煮たもの、タマルは炒めた肉などの具をとうもろこし粉の生地に包んだものである。いずれもアンデス地域に広く伝わる調理法に連なる。
チパ(Chipa)
キャッサバ粉に卵、チーズ、バターなどを加えて焼いたパン。先住民グアラニー族の伝統食に由来し、隣国パラグアイの国民食としても知られるほか、パラグアイ系住民の多い北東部(コリエンテス州・ミシオネス州)でも広く食される。
パラナ川水系の淡水魚
北東部を流れるパラナ川水系では、大型の肉食魚ドラード(Dorado、名称はスペイン語で「黄金」を意味する体色に由来)や、脂の多い身質を持つナマズ目の大型魚スルビ(Surubí)などが漁獲され、地域の食文化を支えている。
セントージャ(Centolla)
最南端のウシュアイア周辺の寒冷な海域で漁獲される、タラバガニに近縁の大型のカニ。身が締まり甘みが強く、パタゴニア地方を代表する海産物とされる。
トゥルーチャ(Trucha)
パタゴニア地方の河川・湖沼に生息するマス。ヨーロッパ移民により持ち込まれた養殖・放流に由来し、焼いてアーモンド入りソースを添える調理法が知られる。
- 国民的料理
アサード(Asado)
牛肉を炭火で焼く調理法で、アルゼンチン料理を代表する存在である。起源はパンパ地方の牧畜業とガウチョ(牧童)文化にあるが、現在は全国で日常的に食される。臓物や豚肉、ソーセージなどを盛り合わせて焼く形式は「パリジャーダ(Parrillada)」、牛のヒレ肉を用いたものは「ロモ(Lomo)」と呼ばれ、いずれもアサードの一形態である。ワインが一緒に飲まれることも多く、原料となるマルベック種は北西部のサルタ州やクージョ地方のメンドーサ州で多く生産されている。
エンパナーダ(Empanada)
小麦粉の皮に具材を包んで焼くまたは揚げる半月形のパイで、アルゼンチン全土で日常的に食される。牛肉や鶏肉、ハムとチーズ、とうもろこしなどの野菜を用いたものが代表的で、地域によって具材や香辛料に差異が見られる。皮に具材を包んで加熱する調理法自体はヨーロッパ各地に類例が見られ、南米各地に伝わった後、地域ごとに独自の発展を遂げたとされる。
アルファホール(Alfajor)
アルゼンチンを代表する菓子。やわらかなビスケット2枚でドゥルセ・デ・レチェ(Dulce de leche、牛乳と砂糖を煮詰めて作るミルクジャム)を挟んだもので、縁にココナッツをまぶしたものや、チョコレートでコーティングしたものなど多彩な種類がある。アルゼンチン全土で親しまれ、地域ごとに特色が見られる。
- 北西部
ロクロ(Locro)
すりつぶした白とうもろこしに肉、豆類、かぼちゃなどを加えて長時間煮込んだ料理。サルタ州をはじめとする北西部の代表的な料理で、先スペイン期のアンデス先住民の食文化に起源を持つとされる。
ウミータ/タマル(Humita / Tamal)
いずれもとうもろこしを主原料とする蒸し煮料理で、とうもろこしの皮に包んで調理する点が共通する。ウミータは未熟なとうもろこしをすりつぶし玉ねぎやトマトと煮たもの、タマルは炒めた肉などの具をとうもろこし粉の生地に包んだものである。いずれもアンデス地域に広く伝わる調理法に連なる。
- 北東部
チパ(Chipa)
キャッサバ粉に卵、チーズ、バターなどを加えて焼いたパン。先住民グアラニー族の伝統食に由来し、隣国パラグアイの国民食としても知られるほか、パラグアイ系住民の多い北東部(コリエンテス州・ミシオネス州)でも広く食される。
パラナ川水系の淡水魚
北東部を流れるパラナ川水系では、大型の肉食魚ドラード(Dorado、名称はスペイン語で「黄金」を意味する体色に由来)や、脂の多い身質を持つナマズ目の大型魚スルビ(Surubí)などが漁獲され、地域の食文化を支えている。
- パタゴニア地方
セントージャ(Centolla)
最南端のウシュアイア周辺の寒冷な海域で漁獲される、タラバガニに近縁の大型のカニ。身が締まり甘みが強く、パタゴニア地方を代表する海産物とされる。
トゥルーチャ(Trucha)
パタゴニア地方の河川・湖沼に生息するマス。ヨーロッパ移民により持ち込まれた養殖・放流に由来し、焼いてアーモンド入りソースを添える調理法が知られる。