アルゼンチン国立ラプラタ大学・日本研究専攻コース日本開発研究講座(「JICAチェア」)開講における中前大使のビデオ・メッセージ

令和3年5月19日

 5月17日、国立ラプラタ大学とJICAの共同による日本開発研究講座(「JICAチェア」)が開講し、中前駐アルゼンチン日本国大使は、ビデオ・メッセージを通じ参加しました。
 
 JICAチェアは、日本の開発の経験を各国と共有することで、更なる開発と日本研究の促進を支援する新たな取組です。日本との長年の開発協力の歴史を有し、当国での日本研究の主導的役割を果たしてきたラプラタ大学の協力で実現しました。
 
中前大使からは、日亜両国は、長年の友好関係に支えられ、今や、様々な地球規模課題にも共に取り組む戦略的パートナーであり、2018年に安倍総理(当時)が当国で発表した「日・中南米連結性強化構想」では、経済、価値及び知識の3点での連結性強化を進めていくことが謳われたことを紹介しました。また、今回の取組を通じ、開発協力及び日本研究で培われてきた「知識の共有」が一層促進することが期待されることに加え、日本の近代化を支えた価値についての認識も深めることとなるため、日本とアルゼンチンの連結性を幅広く強化することも期待される旨述べました。
 
今回の取組は、コロナ下において人の動きが制限される中で、両国間の地理的距離や情報入手の難しさを解消するオンライン講座を活用した新たな取組です。第1回目のオナハ教授による日本の開発史の講演に続き、計16の講演が予定されており、日本の経済、教育、法制度、更には自由で開かれたインド太平洋のような外交政策について、多くの専門家の見解が、最新情報と共に共有できることが期待されています。