アルゼンチンでの葡萄栽培は、16世紀にスペイン人によって持ち込まれた最上種の葡萄をきっかけに始まった。20世紀半ばから醸造技術や栽培方法が進歩し、今ではアルゼンチンは、フランス、イタリア、スペイン、米国に続いて5位のワイン産出国である。
アンデス山脈東側の丘陵地帯には葡萄栽培に適した土地が広がっており、ヨーロッパから持ち込まれたカベルネ、マルベック、メルロー、シャルドネー、ピノ・ノワールなどの種類が育ちやすい環境にあった。また、乾燥した冬と日差しがふりそそぐ夏とに季節が分かれており、こうした気候は病害防止にも役立っている。
代表的な生産地はメンドーサ州、サンフアン州、ラリオハ州である。
アルゼンチンの代表的なワイナリー(ボデガ)には次のものがある。
Catena Zapata
消費者によって最も知られているボデガのうちの一つ。マルベックの品種栽培の先駆け的存在である。
Navarro Correas
1970年代に始まったボデガ。日本人の消費者にも好まれている。
Luigi Bosca
国内外において最も成功しているボデガの一つ。代表的な銘柄にはFinca LA LINDAなどがある。
La Rural
アルゼンチンのもっとも伝統的なボデガの一つ。ぶどう醸造技術においていつでも先端を行っている。有名な銘柄にRutini がある。
Trapiche
120年以上もの歴史を誇る有名なボデガ。50カ国以上の国々に輸出している。日本でもよく見かけることのできるワイン。
Alta Vista
メンドーサを代表するボデガの一つ。
Doña Paula
チリのSanta Ritaというグループによってアルゼンチンで始められたボデガ。
Terrazas de Los Andes
メンドーサにおいてワインに一番理想的な標高でぶどう栽培をしている。赤ワインは濃厚できれいな赤紫色。
V. Bianchi
3代にわたって30以上の銘柄を作ってきた。オリジナリティー溢れるブレンド。
Norton
1895年創設。ボデガは新築されたワインバーなどでツアー客に人気が高い。
Lagarde
新しいコロニアル調の小さなボデガだが、新鮮なフルーツと新しい樽の匂いを感じさせるワインは価格と質のバランスがとれた納得のいくものになっている。
Monteviejo
Linda Flor (赤・白)などをはじめとして国内外で広く飲まれている。
出典:「ANUARIO BRASCO 2006 DE LOS VINOS ARGENTINOS」
JETROブエノス・アイレス事務所アルゼンチンワイン特集
|