名前の由来
アルゼンチンという名は、銀を意味するラテン語の“Argentum”から取られた。この名の発祥は、ラプラタ川へ初めて到着したスペイン人たちの航海にさかのぼる。フアン・ディアス・デ・ソリス率いる探検隊は、航海の途中、巨大な川の河口にたどり着き、その地のインディオから贈り物として銀を受け取った。それをスペインに持ち帰ったことで、この美しい金属が豊富にある銀の山脈の存在が知られるようになり、1524年頃よりソリスの川は“ラプラタ川(銀の川の意)”と呼ばれるようになった。1853年に承認されたアルゼンチン憲法の中でも、政府と国土の呼称として“アルゼンチン共和国”という名が明示された。
位置・国土
南半球、南アメリカ大陸に位置する。国土面積約280万平方km(日本の約7,5倍)のうち、54%が平原であり、23%が高原、23%が山岳地帯である。北から南までの距離は約3,800km、南緯22°~55°に渡る。国境をウルグアイ、ブラジル、パラグアイ、ボリビア、チリと接し、国境線は9,376km、大西洋に面する海岸線は4,725kmに及ぶ。
地理
アルゼンチンの地理の最も大きな特徴は、地方によって大きく異なる景観のコントラストである。東に広がる大平原パンパと西にそびえる険しいアンデス山脈。北東の亜熱帯雨林と北西の砂漠のような峡谷。パタゴニアの森、湖、氷河。相反する風景が一つの国のなかに凝縮されている。
気候
バラエティーに富む地理と同様、気候も地方によって大きく異なる。セルバの広がる北東部は亜熱帯性気候で年中暖かく、湿度や降雨量も一年を通して多い。アンデス山脈に接する北西部は高い標高のため乾燥し、直射日光も強い。中央部のブエノスアイレス周辺は温暖で湿潤、四季があり、春になると日本の桜ごとくジャカランダの紫色の花が咲き乱れる。湖、緑の森、山々に恵まれた南のパタゴニア内陸部は風は強いが夏でも涼しく、避暑地として知られる。
人々
アルゼンチンの現在の人口は3,600万人を越え、その半分近くが首都連邦区とブエノスアイレス州に住んでいる。
人口の95%は白人系であり、主にイタリア、スペイン系である。ヨーロッパ移民の増加により、メスティソ(白人とインディオの混血)は薄まっていき、現在は人口の4,5%程度と見られている。純粋なインディオ-マプチェ、コーリャ、トバ、マタコ、チリグアノ-の人口は0,5%に過ぎない。
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祝祭日 |
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1月 |
1日 |
元旦 |
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3月/4月 |
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聖週間 |
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3月 |
24日 |
真実と正義の日 |
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4月 |
2日** |
マルビーナス戦争戦没者慰霊日 |
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5月 |
1日 |
メーデー |
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25日 |
政府樹立日 |
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6月 |
20日*** |
国旗制定日 |
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7月 |
9日 |
独立記念日 |
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8月 |
17日*** |
サン・マルティン将軍記念日 |
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10月 |
12日** |
国民の日 |
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12月 |
8日 |
受胎告知の日 |
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25日 |
クリスマス |
* 可変祝日
** 火曜または水曜になった場合はその前の月曜に振替、木曜または金曜の場合は次の月曜に振替となる
*** 該当月の第三月曜に振替となる
(アルゼンチン大統領府観光局)
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